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調査専門委員会発足の翌年,1968(昭和43)年に電気学会のシンポジウムとしては最古の歴史を誇る「電気絶縁材料シンポジウム」の第1回が開かれています。 これは,大阪大学犬石教授らが米国のConference on Electrical Insulation and Dielectric Phenomena, 英国のDielectrics Discussion Group Meeting(現Dielectrics Society Meeting)を手本に設立したものです。以来,1991(平成3)年と2003(平成15)年に IEEEの国際会議,International Conference on Properties and Applications of Dielectric Materialsが開かれたために中止されたのを例外とし,毎年, 秋に開かれています。
1969(昭和44)年の第2回シンポジウム以来,毎回,外国人招待講演者を招聘し,海外の学問や技術を国内に広める努力をしてきました。このことは日本の学問・技術が 広く海外に知られるきっかけにもなりました。国際的な学術交流をさらに進めるため,1981(昭和56)年の第14回シンポジウムではEnglish Session - Workshop on Water Trees ? が設けられました。以来折に触れて,特定のセッションやシンポジウム全体を英語で発表する試みも行っています。最近では, 1995(平成7)年以降,概ね3年ごとにシンポジウムそのものをIEEEとの共催の国際会議,International Symposium on Electrical Insulating Materials(ISEIM)として 行っています。
このシンポジウムにおいて討論されるテーマも,多岐に亘るようになってきました。1つは,有機超薄膜や電子デバイス用絶縁膜,
さらには光ファイバ材料といった従来の絶縁材料の概念を越える材料に関するテーマですし,もう一つは,色々な材料が組み込まれたシステムに関するテーマです。
この動きに対処するため,1999(平成11)年の第31回シンポジウム(横浜)より名称を,電気電子絶縁材料システムシンポジウムと変更しました。
英文はSymposium on Electrical and Electronic Insulating Materials and Applications in Systemsです。