Home > 当技術委員会の歴史
電気学会誘電・絶縁材料技術委員会は,気体,液体,固体を問わず,また,LB膜やシリコン酸化膜といった極薄膜から100万V送電対応の絶縁材料まで, 全ての誘電性(=絶縁性)材料や,これらの材料より成るシステムを取り扱っています。以下に簡単に本委員会の歴史を述べます。
本委員会は,そのルーツを昭和40年代初期の電気材料技術委員会の下部機構としての誘電材料・導電特性調査専門委員会に遡ることが出来ます。 当時は,丁度絶縁材料の研究が立ち上がった時期であり,日本中のどの学会にも適切な討論の場はありませんでした。 この頃の研究者は,放電物理に近い現象を物理学会などへ,また,高分子物性に近い現象を化学会などへ持ち込んで, 肩身の狭い思いをしながら発表されていたそうです。そこで,当時の犬石嘉雄大阪大学教授,家田正之名古屋大学助教授,矢作吉之助早稲田大学助教授 (いずれも故人)らが,電気学会を討論の中心地にするべく努力され,昭和42(1967)年に上述の調査専門委員会を作られました。 その後,この委員会は昭和45(1970)年9月に絶縁材料常置専門委員会に昇格し,独立して活動ができるようになりました。昭和54(1979)年10月に 電気学会内で常置専門委員会と調査専門委員会の見直しが行われたのにともなって,絶縁材料技術委員会となり,さらに,取り扱う材料や特性の広がりに 対応するため,平成2(1990)年3月に現在の誘電・絶縁材料技術委員会の名称になりました。歴代の委員長は以下の通りです(肩書きは在任時のもの)。
-1968年 | 鳳 誠三郎 | 電気材料技術委員会委員長 | |
1969年-1970年 | 中谷 宏 | 同上 | |
第1代 | 1971年-1976年 | 犬石 嘉雄 | 大阪大学教授 |
第2代 | 1976年-1983年10月 | 家田 正之 | 名古屋大学教授 |
第3代 | 1983年10月-1985年3月 | 日野 太郎 | 東京工業大学教授 |
第4代 | 1985年4月-1985年12月 | 矢作 吉之助 | 早稲田大学教授 |
第5代 | 1985年12月-1990年3月 | 田中 祀捷 | 電力中央研究所 |
第6代 | 1990年4月-1993年3月 | 高田 達雄 | 武蔵工業大学教授 |
第7代 | 1993年4月-1995年3月 | 水谷 照吉 | 名古屋大学教授 |
第8代 | 1995年4月-1999年3月 | 小崎 正光 | 岐阜高専校長 |
第9代 | 1999年4月-2002年3月 | 大木 義路 | 早稲田大学教授 |
第10代 | 2002年4月-2003年3月 | 木村 健 | 九州工業大学客員教授 |
第11代 | 2003年4月-2006年3月 | 岡本 達希 | 電力中央研究所 |
第12代 | 2006年4月-2010年3月 | 穂積 直裕 | 愛知工業大学教授 |
第13代 | 2010年4月-2013年5月 | 長尾 雅行 | 豊橋技術科学大学教授 |
第14代 | 2013年6月-2018年5月 | 田中 康寛 | 東京都市大学教授 |
第15代 | 2018年6月-20XX年X月 | 早川 直樹 | 名古屋大学教授 |
第16代 | 20XX年X月- | 高橋 俊裕 | 電力中央研究所 |