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岡本委員長

2003年4月から誘電・絶縁材料技術委員会の委員長の任を仰せつかりました。この技術委員会との係わりは相当に古く、小生の電力中央研究所での研究生活の全てが関係していると同時に、この委員会の前進である絶縁材料技術委員会の幹事補を10年以上務めさせていただき多くのことを学ぶことができました。さらに委員会活動を通じて多くの方と知りあうことができるなで多くのものを与えられて来ました。今回、委員長に任命され、これから恩返しをしなければと考える次第です。

話は変わりますが、最近大きく組織変更された国際大電力網会議いわゆるCIGREの分科会の中で、電気材料と新技術を調査・研究対象に設立されたCIGRE SCD1 分科会がベルサイユ宮殿の横の国際会議場で開催されました。この会議に出席し時代の変化をさらに強く感じています。すなわち今年の会議では新技術の開発に関するセッションもさることながら膨大な電力設備の有効活用を目指したアセットマネージメント (資産管理技術)に関するセッションが多数開催され、高電圧分野における優先事項が機器開発研究から機器管理研究へと大きく変化していました。

電力自由化の大きな波に揺られ、本委員会の主要な課題である高電圧機器絶縁技術の研究開発への投資が激減するなか本委員会の使命も大きく変化していると思います。この時期に誘電・絶縁材料技術委員会への本当の要求が何であり、どの様にその要求を満たして行くことが委員会メンバーひいては学会メンバーに貢献できるかと云う重い問い掛けをされている様に感じています。明確な回答が無いまま委員長をお受けいたしましたが、今後、委員会メンバーを含め広くご意見を頂きながら意味のある委員会活動にして行きたいと思います。

この場をお借りして、皆様のご指導、ご鞭撻をお願いして、就任のご挨拶とさせて頂きたいと思います。

2003年9月22日 岡本達希

木村委員長(2003年3月)

3月に入り春めいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

まず電気学会関係の連絡です。
3/11は国際会議報告の研究会を予定してます。是非参加ください。
3/17からの電気学会全国大会が始まります。
本技術委員会提案のシンポジウムとして、
 S3 電力機器の絶縁診断技術・予防保全の最新動向(9件 放電技術委と共同企画 3/17pm)
 S7 有機薄膜および有機・無機複合膜作成・評価と機能化(5件 3/19am)
 S8 電子機器の絶縁信頼性に関する諸問題(5件 3/19AM)
が予定されています。是非ご参加ください。
6月のICPADMの準備も着々と進んでおります。

さて2002年の絶縁シンポでも申し上げましたが、私たちを取り巻く経済・産業・電力・IT技術環境は大きく変化しており、本委員会の運営方針も見直す時期にきていると思われます。本会は極めて歴史ある組織ですが、その活動期間は国内電力設備の拡大期に重なります。即ち電力設備の高電圧・大容量化を実現するため誘電・絶縁材料の研究開発は大きく貢献してきました。しかし右肩上がりの成長が停止し、電機業界の機器別再編が進行する現在、委員会の責務・組織・活動をより身軽にすべきではないでしょうか。個人的には大学を中心とした手作り的な小さな組織で十分な気がします。重いテーマで、今後とも議論の場を設けたいと思います。皆様からのご意見等をお待ちしています。

今やwebsiteからの情報入手は当たり前のようになりました。最近の学生は図書館で検索したり分厚いカタログをめくるかわりにwebで調査するのになれてしまい、「なんでもインターネットで入手可能」と信じる傾向があります。一方発信する側の事情はさまざまです。株価や航空券予約のように毎日最新情報を更新するのが仕事の場合と異なり、大学や学会はゆったりしたペースで印刷物というメデイアで成果・情報を発信してきました。電気学会のような大きな組織では予算を確保し、専門スタッフをおいて頻繁な内容更新をすべきでしょう。一方ボランテイアベースで実施している技術委員会からの発信は極力作業を簡略化・分担化することが必要です。 そのため、私たちは取りあえず以下の方針でこのサイトを運営しています。
 1)作業は全てメールベースで各人が時間のある時にする。
 2)コンテンツは編修担当にメール送付し、編修後サーバ担当者にアップロードをお願いする。
 3)編修作業を極力簡素化するため、テキストファイル・pdfファイルで処理・掲載する。
 4)拙速を旨とし、字句の誤りや細かいミスは容赦していただく。
このように最新性を重視するwebsiteと記録性を重視する印刷物を組み合わせ、ボランテイア作業負荷をより低減し技術委員会関係者間の情報交流を活発化したいと思いますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

誘電・絶縁材料技術委員会委員長  木村 健(九州工業大学)

木村委員長(2003年2月)

2月に入り一段と冷え込む毎日ですが、お変わりありませんか。大学の先生は卒論修論指導と審査・入試・大学改革作業などで、企業の方は14年度決算と15年度計画見直しなどで、皆様超多忙とお察しいたしますが、どうぞご自愛ください。

さてお気づきのように本技術委員会のホームページは本年1月からレイアウトを変更しました。委員長挨拶が表紙に載るようになり、自ら駄文コンテンツをまめに更新せざるを得なくなりました。(編修担当幹事補の深謀遠慮と思われます。)今回は連絡事項が中心です。

次回技術委員会は2月20日です。毎回多量の資料審議で時間を消費してます。今後はルーチン的審議は極力短縮し、今後の方針についてじっくり討議できるよう運営したいと思いますので、ご協力お願いいたします。

1月は環境調和材料(1/8)、絶縁・放電一般(1/22)、有機エレクトロニクス(1/24)、電力ケーブル・診断(1/29)と研究会が集中し、大変活発なご発表をいただきました。次回3/11は国際会議報告の研究会です。後半に自由討議の時間を設けておりますので、積極的なご参加をお願いします。

3/17からの電気学会全国大会では本技術委員会提案のシンポジウムとして、
S3 電力機器の絶縁診断技術・予防保全の最新動向(放電技術委と共同企画 3/17pm)
S7 有機薄膜および有機・無機複合膜作成・評価と機能化(3/19am)
が予定されています。是非ご参加ください。また、S1,S2,S6,S8,S9,S15の企画も本技術委員会と深い関係がありますので、幅広くご参加ください。(シンポ全24件中8件=1/3!が関係)

6月のICPADMの準備も着々と進んでおります。What's newでも分かるように、本HPではよりきめ細かい情報発信に努力しています。ご意見メールをお待ちしております。

誘電・絶縁材料技術委員会委員長  木村 健(九州工業大学)

木村委員長(2003年1月)

明けましておめでとうございます。2003年も良い年でありますようお祈り申し上げます。

昨年5月の新体制発足以来、不手際ばかりの技術委員会運営でご迷惑をかけることも多かったと思いますが、本年も幹事団一同努力していきますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

昨年来、厳しい経済状況に加えエンロンや原発保守などの問題も生じ、本委員会を取り巻く環境は激変しております。誘電・絶縁材料技術分野に携わる研究者・技術者の方々に、より有意義な情報と交流の場を提供できるよう、活動を進めていきたいと思います。

具体的には
1.技術委員会・研究会・各種技術会合等の運営方針の見直しと効果的運営。
2.ICPADM(6月名古屋)の成功にむけた積極的支援。
3.HP(ホームページ)のこまめな更新による最新情報提供。
などを考えております。

さらに改善を進めるため皆様からのご提案、特に若手研究者からの積極的提言を歓迎します。厳しい環境ではありますが、本技術分野の活性化を進めていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

誘電・絶縁材料技術委員会委員長 木村 健