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委員長挨拶

平素から当技術委員会の活動にご理解とご協力をたまわり、厚く御礼申し上げます。

ご存知のとおり、当分野では3巨星の名を冠した家田賞、犬石賞、矢作賞が創設され、毎年分野の発展に尽力された研究者、技術者の方々が受賞されておられます。分野の始祖となられたこれらの先生方から見ると、現委員長の私は孫弟子世代に当たります。当分野も愈々3世代目が舵取りをする時代に至り、歴史の重みと責任の大きさを痛感している次第であります。

当分野では早くから諸外国の優れた研究者を積極的に招聘し、分野に新しい情報がもたらされてきました。諸先輩の努力の結果、日本の誘電・絶縁材料技術は世界最高レベルに達していると認められます。一方で、他分野において産官学あるいは異分野間の連携による新しいプロジェクトが続々と成立し成果を挙げているのに比べ、当分野のそのような活動は必ずしも活発であるとは言い難い状況であると考えます。

高電圧絶縁技術を柱として成立発展してきた当分野が曲り角にかかっていると言われたのは随分昔のことで、すでに平成2年には名称を「絶縁材料技術委員会」から「誘電・絶縁材料技術委員会」に改め、電子絶縁、有機薄膜を含む機能性材料、無機機能性材料等の研究分野へ活動領域の拡大につとめてきました。

勿論当技術委員会は電気学会の中で活動してきたことにより、電気電子材料学のみならず、電力工学をはじめ、情報理論、統計学、システム工学、制御理論、計測学など、幅広い分野の成果を積極的に取込んできました。今後は他分野に向かって積極的に成果を発信し、若い技術者・研究者にとっても魅力のある新しいネットワークを構築すべきと考えております。

このような背景に鑑み、本技術委員会では母体となってきた研究分野である高電圧絶縁技術を支える基盤技術としての誘電・絶縁材料技術の深化・体系化を進めつつ、進歩の早い誘電性機能材料、宇宙関連の誘電・絶縁材料技術、さらには生物・環境関連の誘電・絶縁材料技術、そして機器診断技術の体系化を含めたアセットマネジメント技術等の新しい研究分野への活動の展開を図ります。

また諸規格に関する戦略的な活動のサポートも重要な使命と考えております。規格関連の問題については、複雑な背景が絡むことから、ベテランの皆様の力を特にお借りしたいと考えております。

皆様におかれましては今後も積極的な参画をたまわりますようお願い申し上げます。