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精密サーボシステムの多様性探求調査専門委員会

ナノスケールサーボの制御技術について網羅的調査を中心に継続すると同時に、速度制御や力制御の高速化・高精度化へと応用展開するための制御理論応用および 設計・実装に関する問題解決のための共通の方法論を見出すための道筋を探ることを目的とする。

調査期間:2014年11月〜2016年10月(2年間)
委員長:伊藤 和晃(豊田工業高等専門学校)


目的

本調査専門委員会では、ナノスケールサーボの制御技術について網羅的調査を中心に継続すると同時に、速度制御や力制御の高速化・高精度化へと応用展開するための制御理論応用および設計・実装に関する問題解決のための共通の方法論を見出すための道筋を探ることを目的とする。 さらに非線形摩擦やモータドライバ、センサに関しては引き続き、他委員会との交流も視野に入れながら、制御性能に与える実用上の問題点を明らかにし、これらの問題解決のための共通の方法論を見出していく。


調査検討事項

(1) 位置決め制御について整理・体系化されたナノスケールサーボ制御技術を、速度制御や力制御へと垂直展開し、高速・高精度制御を実現するために解決すべき課題について調査する。
(2) ナノスケールサーボ制御技術の更なる技術革新に向けて、マスストレージシステムや産業機器におけるナノスケールサーボ制御技術の調査を継続し、最新の超高速・超高精度位置決め制御技術について整理・体系化する。
(3) 非線形摩擦やモータドライバ、センサ特性などについて引き続き、他委員会との交流も視野に入れながら実用上の問題点を明らかにし、これらの問題解決のための共通の方法論について調査する。


予想される効果

ナノスケールサーボで培った制御技術を位置決め制御のみならず、速度制御や力制御の高速・高精度化に向けて垂直展開する可能性を探求することで、多種多様な製品群に対する精密サーボシステムを実現する制御系設計手法の知識共有が期待される。 また、運動制御全般に対する超高速・超高精度制御を実現する制御理論の体系化への手助けとなることが予想される。 さらに、調査範囲の拡大に伴い新たな専門分野で活躍する委員の参加が見込まれ、ひいては電気学会の会員増加につながると期待される。