ナノスケールサーボのための革新的な制御技術協同研究委員会
ナノスケールサーボ制御技術を中心とした先端制御技術とその産業応用について調査と検討を行ないます。
調査期間:2012年8月〜2014年7月(2年間)
委員長:奥山 淳(東海大学)
目的
本協同研究委員会では,ナノスケールサーボの制御技術について網羅的調査を中心に継続すると同時に,これまで十分な議論がなされていない非線形摩擦やモータドライバ,センサに関して,他委員会との交流も視野に入れながら実用上の問題点を明らかにし,これらの問題解決のための共通の方法論を見出していくことを目的とする。
調査検討事項
(1) ナノスケールサーボ制御技術の更なる技術革新に向けてマスストレージシステムをはじめとするナノスケールサーボ技術の調査を継続し,最新の超高速・超高精度位置決め制御技術について整理する。
(2) モータドライバやセンサ特性などのこれまで十分に議論されてこなかった要素に目を向け,他委員会との交流も視野に入れながら実用上の問題点を明らかにし,これらの問題解決のための共通の方法論について調査する。
(3) 前身のマスストレージ委員会で作成したハードディスク装置のベンチマーク問題について,現状で定義されているトラックフォロイング制御とショートシーク制御の条件を見直すとともに,新たに加えるべき機能について調査検討する。
予想される効果
本委員会では,モータドライバやセンサに関する要素にまで調査範囲を広げ,他委員会との交流も視野に入れながら実用上の問題点を明らかにすることで,ナノスケールサーボ制御技術の更なる技術革新が期待される。 また,ハードディスク装置のベンチマーク問題を拡充することで扱える制御問題を多様にし,国内・国外の研究者にナノスケールサーボ制御研究に参加できる機会を提供し,研究者の裾野を広げることでナノスケールサーボ制御の発展と普及に資することが期待される。