茨城支所長 ご挨拶

電気学会 東京支部
茨城支所長 島影 尚

茨城支所の皆様、令和3年度から支所長となりました、島影でございます。ここに、令和3年度の挨拶を述べさせていただきたいと思います。

電気学会東京支部には、関東内の各地方でそれぞれの活動を行う9つの支所があります。当支所はその中で最初に創設された歴史ある支所であり、 創設以来、県内の多くの会員に支えられ、研究発表会、講演会、見学会等の活動を活発に展開してきました。支所運営は、運営委員会が中心になり計画を立て、 活動を行っておりますが、特に、本年度は、幹事として日立製作所の方々にお骨折りをいただいております。厚く御礼申し上げます。

さて、前年度からウイルスの全国的な広がりがあり、世の中でも多くの活動が自粛に追いやられている状況が続いています。茨城支所においても、 前年度は活動を自粛しなければならない状況となり、見学会などは残念ながら中止となりました。ただ、例年行っている研究発表会は、 茨城支所の中でも活動の大きな部分を占めておりますので、どうにかしてでも開催をしたいとの思いがあり、前年度は検討を重ねてきました。 その結果、オンラインでオーラルセッションのみの発表会ではありましたが、なんとか、発表会を開催することができ、71件の発表がありました。 多くの方々の参加に感謝の意を表したいと思います。本年度も、前年度同様にオンラインでの開催を計画しております。オーラル発表に加えて、 更に、ポスター発表形式での活発な議論ができる体制を現在整えている状況ですので、会員・非会員にかかわらず多くの皆様にご参加いただければ幸いです。 来年度以降は、できれば例年のような日立シビックセンターでの研究発表会が行われるように、体制づくりは進めて行きたいと考えておりますので、 今後のご支援もよろしくお願いいたします。 また、今年度は、講演会・見学会も、オンラインでの開催を計画しており、いろいろな活動が制限される中で、 どのように茨城支所の活動が活発に行えるかを模索しながら、本年度の活動を進めて行きたいと考えております。

ところで、日本国におきましては、ウイルス騒ぎもさることながら、長期にわたって見込まれている人口減少などの問題や、産業の硬直化などの問題にも直面しております。 上記以外の様々な問題も含めました課題の解決のためにも、産業の活性化や社会問題の克服を可能とする高い水準の研究・開発を進めていかなければいけないことは疑う余地はありません。 我々、電気関係の研究開発に携わる電気学会構成員におきましても、研究・開発の重要性は常に認識されていることですし、電気技術者としての役割が変わらず大きいものであることは明らかです。 そのためにも、若い技術者たちに変わらぬ研究・開発を行ってもらうことが重要と思います。茨城支所としましては、 若い技術者たちが研究・開発に邁進できる環境づくりに何らかの助けができないかを考えていくことも大事と思っております。そのような活動を通じて、 将来の技術革新を担う技術者が、この自然豊かな茨城県地域から多数輩出されれば、茨城支所としても喜ばしいことであります。茨城支所の皆様と、 様々な意見交換を行う機会を持つ場を提供することも茨城支所の使命と考え、今後も活動を行っていきたいと思っております。

以上で、挨拶とさせていただきますが、引き続き、皆様からのご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

  令和3年9月