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新幹線ATC 装置に対する異周波妨害対策技術の系譜に関する協同研究委員会

調査期間:2024年4月〜2026年3月(2年間)
委員長:奥谷 民雄(技術士事務所 鉄道信号技術研究所)


目的

東海道新幹線以来,東北新幹線および北陸新幹線での異周波対策について実施された調査研究内容について,その技術的研究内容および成果について整理する。特に,検討範囲が広く対策に困難性が高かった信号分野の自動列車制御(ATC)装置に対する妨害対策の技術的系譜を中心として研究対象とするが,異周波き電による技術課題は,き電,車両および信号の各分野を含む電気鉄道分野における横断的課題であるため,関連する周辺技術を含めて広い範囲を研究対象とする。


調査検討事項

東海道新幹線以来,東北新幹線および北陸新幹線での異周波対策について実施された調査研究内容について,その技術的研究内容および成果について整理する。特に以下の研究課題について,その系譜を明らかにする。

  • 誘導理論の適用法
  • 誘導予測計算法
  • き電回路と妨害電流の関係
  • 電気車電流に含まれる高調波電流の特徴と算出法
  • 電気車制御装置が発生する高調波電流の低減法
  • 妨害電流低下方法(軌道回路および車上装置に対する妨害)
  • 妨害電流・電圧実測法
  • その他必要な課題


予想される効果

  • 異周波妨害対策だけでなく信号および通信関係の誘導対策に寄与可能。
  • 誘導予測計算法の発展に寄与可能。
  • 信号関係測定法の発展に寄与可能。