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BACS/BEMSにおけるオープンなインターオペラビリティの構築協同研究委員会

BACS/BEMSシステムにおけるインターオペラビリティの構築に関する内外の技術を各種の切り口から工学的に調査研究し,オープンなインターオペラビリティのあるべき形態と今後の進むべき方向を工学的に提案します。

調査期間:2014年6月〜2016年5月(2年間)
委員長:柳原 隆司(東京電機大学)


目的

平成26年5月に終了した建築施設監視制御工学の確立協同研究委員会では,様々な技術集合であるビル等の中央監視制御技術を工学的に調査研究し,工学部門として確立する方向を定めた。この調査研究の最終成果はアカデミックで先進性のあるBACS/BEMS(Building Automation and Control System / Building Energy Management System)システムの構築である。各種のネットワークを介在させた中央システム,サブコントローラ,フィールド端末等の構成デバイス間における各種のインターオペラビリティ(相互運用性:情報,機能,サービス,通信プロトコル等)があってはじめてBACS/BEMSの機能は実現される。このBACS/BEMSシステムにおけるインターオペラビリティの構築に関する内外の技術を各種の切り口から工学的に調査研究する。そして,BACS/BEMSシステムの構築におけるオープンなインターオペラビリティのあるべき形態と今後の進むべき方向を工学的に提案する。


調査検討事項

BACS/BEMSにおけるオープンなインターオペラビリティの構築に関して,以下の点を検討する。
@ インターオペラビリティの種類と内容
A インターオペラビリティを実現するシステム構成
B インターオペラビリティを実現する情報モデル
C インターオペラビリティを実現するサービス
D インターオペラビリティを実現するBIBBs(BACnet Interoperability Building Blocks)
E ネットワークの各形態におけるインターオペラビリティ(クラウド,基幹ネットワーク,フィールドネットワーク)
F スマートグリッドにおけるインターオペラビリティ
G インターオペラビリティとセキュリティ


予想される効果

BACS/BEMSシステムは,複数のネットワークを介在させ,マンマシンを中心とした中央システム,複数のサブコントローラ,入出力を扱う多数のフィールド端末,ネットワークインタフェース等の各種のデバイスから構成される。ネットワークを通じてこれらのデバイス間の各種のインターオペラビリティ(相互運用性)が実現されてはじめてBACS/BEMSの機能は実現される。

調査検討事項に示した内容を調査検討し,インターオペラビリティを実現するシステム構成,情報モデル,サービス,ネットワーク形態,セキュリテイ等のあるべき方向を提案することにより,ベンダの異なるデバイス間に,シームレスでオープンなインターオペラビリティを実現できる。