電気学会 パルス電磁エネルギー技術委員会
調査専門委員会

パルスパワーおよび放電の農水系利用 調査専門委員会
 設置趣意書
活動期間: 2012年1月-2013年12月(2年間)
委 員 長 : 高木 浩一 (岩手大学)
活動方針:

 パルスパワー技術は、電磁エネルギーを時間的に、場合によっては空間的に圧縮し、大電力・高エネルギー密度を得るものである。パルスパワーを制御して物質に作用させると、物質内に極めて大きい電力密度やエネルギー密度とともに、非熱平衡などの非日常的なエネルギー状態を比較的容易に生成できる。具体的には、瞬時に発生する大強度の電界、磁界、電磁波、熱流束、圧力、プラズマ、荷電粒子ビームなどであり、その応用は、核融合、エネルギー、材料、加工、光、環境、バイオなど多岐にわたる。本技術委員会では、これまでに「パルスパワー放電とその高度利用技術」調査専門委員会、「パルス電磁エネルギーの発生と制御」調査専門委員会および「パルスパワー技術の産業応用」調査専門委員を設置し、その活動を通してパルスパワーの発生、関連現象とその産業応用に関する調査を行った。また近年では「パルス電磁エネルギーの生体作用と高度応用」調査専門委員会を設置し、医療、環境、農業など、パルスパワー生成現象のバイオ応用とその基礎である生体作用に関する調査を行ってきた。この中で、農業、水産業、食品加工・保存など、農水系分野へのパルスパワー・高電圧放電プラズマの応用は多岐に広がりを見せつつあり、関わっている研究者のバックグランドも広がっている。本調査専門委員会の目的は、多岐にわたるパルスパワーの農水系への応用とその物理現象に関する最先端研究を調査して体系化し、今後の展開を探ることにある。


調査検討事項
・パルスパワーの農水学的応用概説
 電界と細胞の相互作用
 農業サイクルと農業機械
 細胞操作および殺菌
・農業系へのパルスパワー・放電利用
 発芽環境制御
 生育環境の制御
 土壌・液肥の殺菌
 品種改良など
・水産系へのパルスパワー・放電利用
 水中放電の生成と利用
 遺伝子制御 水中雑菌の不活性化
 水生微生物の不活性化
・食品加工産業へのパルスパワー・放電利用
 抽出
 保存
 その他のプロセス
・装置開発
 高電圧電源
 パルス電源


超大電力パルス技術の現状と展望 調査専門委員会 設置趣意書 WEBサイト
活動期間: 2012年1月-2014年12月(3年間)
委 員 長 : 堀岡 ー彦 (東京工業大学)
活動方針:

核融合プラズマや大出力マイクロ波の発生などの領域に応用が限られていた大電力電磁パルス発生技術が,物質の高温・高密度(高エネルギー密度)状態を生成する手段として再び注目されている。また,電力パルスを発生する技術そのものの開発が進展し,低コストで制御された電力パワーを物質に注入する手段として基礎科学や極限状態を利用した新物質創成などへの応用が期待されている。本調査委員会は,GWレベル以上の大電力パルスを発生する技術の現状を調査し,将来を展望することを目的とする。


調査検討事項

・大電力電磁パルス発生装置を用いた核融合研究の現状と展望
・原子力安全技術への応用可能性(衝撃破壊強度)
・基礎科学への応用の現状(新型誘導加速器の開発,天体プラズマ,プラズマ衝撃波,惑星科学,高密度プラズマ科学)
・産業応用可能性(短波長光源,パルスMHD発電,高速流体制御,非平衡化学反応場,イオン源,イオンビーム)



パルス電磁エネルギー生体作用と高度応用 調査専門委員会 設置趣意書
活動期間: 2009年1月-2011年12月(3年間)
委 員 長 : 勝木 淳 (熊本大学)
活動方針:

パルスパワー技術は、電磁エネルギーを時間的に、場合によっては空間的に圧縮し、高電力・高エネルギー密度を得るものである。パルスパワーを制御して物質に作用させると、物質内に極めて大きい電力密度やエネルギー密度とともに、非熱平衡などの非日常的なエネルギー状態を比較的容易に生成できる。具体的には、瞬時に発生する大強度の電界、磁界、電磁波、熱流束、圧力、プラズマ、荷電粒子ビームなどであり、その応用は、核融合、エネルギー、材料、加工、光、環境、バイオなど多岐にわたる。本技術委員会では、これまでに「パルスパワー放電とその高度利用技術」調査専門委員会、「パルス電磁エネルギーの発生と制御」調査専門委員会および「パルスパワー技術の産業応用」調査専門委員会を設置し、その活動を通してパルスパワーの発生、関連現象とその産業応用に関する調査を行ってきた。その中で、バイオ技術、医療、環境、食品、農業など、パルスパワー生成現象のバイオ応用とその基礎である生体作用に関する研究が、最近新しい展開を見せている。本調査専門委員会の目的は、多岐にわたるパルスパワー生成現象の生体作用とその応用に関する最先端研究を調査して体系化し、今後の展開を探ることにある。

成 果:


パルスパワー技術の産業応用 調査専門委員会 設置趣意書
活動期間: 2005年4月-2008年3月(3年間)
委 員 長 : 江 偉華 (長岡技術科学大学)
活動方針:

 最近のパワー半導体の性能向上により、パルスパワー発生技術が質的に大きく変化してきた。即ち、従来のような単ショットで高出力を発生するのではなく、ショット毎の出力は小さいが、高繰返し化により平均出力の増大を図ろうとするものである。これにより、パルスパワー技術の応用範囲が驚異的に広がってきた。本調査専門委員会の活動を通じて、技術開発研究の最前線を調べると共に新展開への対応を図りたい。

 4回/年程度の頻度で委員会を開催し、各委員から調査事項に関する報告を受ける。また、パルスパワー研究会を協賛し、各種見学会を積極的に開催する。これらの活動を通じて、最近注目されている光源開発技術と、環境および生物・医療などへのパルスパワー応用について調査検討を行う。成 果: