2. 文献調査の結果


 系統モデルの作成の際の参考とするため、現在までに発表された国内外の論文について、系統モデルの利用状況に焦点を当てて文献調査を行った。アンケートの結果より、地域供給系統モデルの適用目的に対するニーズは把握できたが、既存の系統モデルを用いて過去に行われた研究の動向をも参考とするべく実施した。調査対象としたのは 表 2.1 にあげた電力関連の学術雑誌などである。すべての対象論文を調査し、地域供給系統に該当すると思われる系統モデルが適用されている論文を列挙した。ただし海外文献の場合、系統分類上の基準が日本と異なることから、二次系統に関連すると明確に記されている論文は少ない。よって、文中に明記されていなくとも 66kV、77kV クラスのものであれば調査対象とした。調査した国内外の文献の一覧表を 表 2.1 に掲載する。

 その結果、最初に行った予備的な調査においてあげられた論分数は 表 2.1 のようになった。これら該当論文についてさらに調査し、考察問題の種類、適用されている系統モデルの特徴などを抽出した。

表 2.1 調査対象文献

  文献名 対象年 該当
論分数

電気学会
 論文誌 B
 全国大会講演論文集
 電力エネルギー・部門大会論文集
 電力技術・電力系統技術研究会資料
1986
〜 1997
41

IEEE
 Trans. on Power Systems
 Trans. on Power Delivery
1990
〜 1997
59


2.1 国内文献 →