2. 文献調査の結果
2.1 国内文献
国内文献においては、実際の系統の一部分を切り出してモデル化しているものがほとんどであった。適用されていた問題は主に、事故復旧 (負荷切換え)、信頼度解析、系統計画、最適構成決定などである。図 2.1 にその内訳を示す。事故復旧に関する論文が圧倒的に多く、アンケート結果に一致する。
電圧階級としては 66kV 系が中心であり、上位側 154kV 系までを含めた文献も散見された。系統モデルの規模については考察している問題の種類やその解法などに依存するが、電源変電所数で 3 〜 1 箇所、負荷点数が 6 〜 5 箇所であるような単独二次系統や、電力会社の支店スケールの二次系統を 3 階層に分けたモデルなどが見受けられた。
2.2 海外文献 →