2023年12月5日(火) 13:00開始
山梨大学 情報メディア館5F多目的ホール(〒400-8511 甲府市武田4-3-11 甲府東キャンパス内)
甲府駅北口から徒歩約20分、または路線バス約5分
時刻 | プログラム |
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13:00~13:05 | 山梨支所長挨拶 |
13:05~14:30 | 一般講演 |
14:40~15:10 | 特別講演 |
15:15~16:00 | 招待講演 |
16:00~16:05 | 総評(静岡東部支所長) |
16:20~18:20 | 懇親会 |
固体高分子型燃料電池セパレータ用表面処理チタン材の構造と特徴
佐藤 俊樹 様(株式会社 神戸製鋼所技術開発本部材料研究所 研究首席)
SiC-BGSITカスコードスイッチを用いたハーフブリッジインバータの動作検証
戸田 龍一*,伊澤 健史,坂本 悠誠,小野 哲男,矢野 浩司(山梨大学)
SiC埋め込みゲート静電誘導トランジスタ(SiC-BGSIT)とSi-MOSFETを一体化した20A 650V定格の超低オン抵抗SiC-BGSITカスコードスイッチを用い、変換効率および信頼性の向上を目指し、ハーフブリッジインバータを製作した。本研究ではSiC-MOSFETと比較したSiC-BGSITカスコードの特性を明らかにすると共に、製作したインバータの基本動作検証を行った。
空調機の通信経路における終端抵抗の挿入位置検出機能の開発
森 匡弘*,中條 崇,澤村 充,光森 真介(東芝キヤリア株式会社)
室外機1台に複数の室内機を接続できるビル用空調機では、近年接続される室内機数が増加傾向にある。室外機と室内機間の通信経路では、通信品質確保のため経路上末端となる室内機への終端抵抗の挿入が一般的であるが、室内機数の増加により配線が複雑化し、抵抗挿入位置の特定が困難となる課題があった。この解決策として、通信経路上末端となる室内機を自動で検出し終端抵抗を挿入する手法を開発・実用化したので報告する。
VHF帯立体構造フィルタの試作評価
渡邊 崇登*,長田 勇輝,池田 太郎,宮下 大幸
(東京エレクトロン テクノロジーソリューションズ株式会社)
本研究では、プラズマCVD装置で使用される220MHz用ノイズフィルタの小型化・コストダウンを狙い、立体構造なフィルタの試作と評価を行なった。フィルタ設計には電磁界シミュレーョンを利用し、各部寸法の最適化および加工精度が周波数特性へ及ぼす影響を検討した。試作したフィルタの周波数特性は、共振周波数:218.8MHz, 挿入損失:-62.5dBであり、設計時のシミュレーョン結果と同等な特性を有することが確認された。
145kV乾燥空気絶縁タンク形VCBの開発
山本 秀治*,片山 晴理,縣 祐介,菊地 徳明,菅野 哲也,鶴田 豊久,長竹 和浩
(株式会社 明電舎)
昨今、温暖化への影響から温室効果ガス規制が強まる中、真空遮断器(以下、VCB)は絶縁及び消弧に温室効果ガスであるSF6ガスを用いないため、国内外でその需要が高まっている。明電舎では過去にSF6ガスを充填した168kVタンク形VCBと84kV乾燥空気絶縁タンク形VCBを開発している。今回は前述の機種をベースに、技術的課題の他、製造面、コスト面を総合的に判断した上で2点切り真空インタラプタ(VI)方式を採用し、145kV乾燥空気絶縁タンク形VCBを開発した。
第79回電気学術振興賞(進歩賞)受賞記念
空調機の省エネに貢献するパワーエレクトロニクス技術
清水 慎也*, 金森 正樹(東芝キヤリア株式会社)
空調機の実運転条件での省エネ効果を高めるには部分負荷の効率が重要である。この部分負荷の効率を向上させるため、これまで圧縮機モータの高巻数化と直流電圧の昇圧により、部分負荷時の効率改善と高回転時の運転範囲確保の両立を図ってきた。一方、空調機の大容量化の要望があり、大容量化には昇圧回路のリアクトル及びパワーデバイスの大型化が課題であった。この課題を解決する技術を開発・実用化し、進歩賞を受賞したので紹介する。