第26回 山梨・静岡東部支所合同研究発表会

日時

2019年11月19日(月) 13:10開始

場所

山梨大学 情報メディア館5F多目的ホール(〒400-8511 甲府市武田4-3-11 甲府東キャンパス内)

甲府駅北口から徒歩約20分

プログラム

時刻 プログラム
13:10~13:15 山梨支所長挨拶
13:15~14:40 研究発表
14:45~15:15 特別講演
15:25~16:10 招待講演
16:10~16:15 総評(静岡東部支所長)

招待講演

5Gで開く新時代 -未来の産業創造と社会変革-

山田 雄亮 様(株式会社 NTTドコモ)

Society5.0社会を実現するための根幹となるのが通信技術5Gである。-IoT が自動的に収集する情報等がビッグデータを形成し、AI がその処理を行い、ロボットが人間の生活を様々な面から支援する-仮想空間で行われるこれらの膨大な処理を5Gが支えることになる。
5Gの技術の概要、自動生産、遠隔医療、農業、交通等、様々な分野において予想される波及効果、社会が解決すべき課題等について、講演していただく。

技術者発表

YS.26-01

スイッチトキャパシタ容量・電圧変換回路の高精度化に関する研究

水島 航太*,小川 覚美,佐藤 隆英(山梨大学)

容量型センサは圧力や変位検知など幅広い用途に用いられている。容量型センサの応用において、微小な容量値の変化を電気信号に変換するための高精度な信号処理回路が必要とされている。本研究は、容量型センサの容量値を電圧に変換するスイッチトキャパシタ容量・電圧変換回路の高精度化を目指して行われている。本発表では、スイッチトキャパシタ回路で生じる様々な誤差要因の影響を大きく低減できる高精度の容量・電圧変換回路について述べる。

YS.26-02

HPCの冷却技術

磯谷 聡*,中村 安仁,山田 昌広(NECプラットフォームズ株式会社)

HPC (High-Performance Computing) では、高性能を実現するために大電力プロセッサを効率良く冷却することが求められています。これまでのNEC SXシリーズHPCの実装冷却技術の変遷と特徴を紹介します。また、最新の「SX-Aurora TSUBASA」向けに開発採用しました、空冷と水冷の高性能冷却技術の概要について説明します。

YS.26-03

半導体プロセスのリアルタイム制御に向けたプラズマ計測技術の開発

佐藤 幹夫*,池田 太郎,山本 伸彦
(東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社)

半導体プロセスの異常検知やフィードバック制御のためには、プラズマの各種物理量をリアルタイムに計測する技術が必要である。本研究では、プラズマの電子温度及び電子密度を計測でき、なおかつ真空の汚染やプラズマへの擾乱といった副作用を極力抑えたプラズマプローブの開発を行った。本稿では、測定原理や技術的要点を述べたうえで、実際にCVDプロセスで成膜を行いながら取得したデータについても紹介する。

YS.26-04

空調管理システムに適したGUI設計に関する研究

川合 英充*,櫻井 廣一郎(東芝キヤリア株式会社)
吉原 浩登,池田 隆佑(株式会社 東芝)

近年、学校や店舗などの中小規模物件においても、省エネ意識の高まりを背景に空調管理システムの導入が進んでおり、空調管理に関する専門知識を持たない一般ユーザーでも、効率的な運用が行える空調管理システムが要望されている。当社では製品設計、商品企画、デザイン設計とのクロス・ファンクショナル・チームを構成し、ユーザーの使い易さを実現する画面ユーザインターフェースの設計手法を確立したので報告する。

YS.26-05

磁界強度変更による縦磁界電極のアークエネルギーおよび表面温度測定

山村 健太*,加藤 和也,諏訪 晃弘,松井 芳彦(株式会社 明電舎)

真空遮断器 (VCB) の高電圧・大容量化に向けた縦磁界電極の基礎的なデータ取得を進めている。縦磁界電極における磁界強度は、大電流遮断性能を決定する要因の一つであり、その特性を定量的に明らかにすることが重要である。
そこで磁界強度の異なる縦磁界電極を用いて、大電流遮断時のアークエネルギーおよび電極表面温度を測定し、その特性を比較したので報告する。

特別講演

第75回電気学術振興賞(進歩賞)受賞記念

パワーデバイスの特性を活かす空調用低損失回路技術

遠藤 隆久*,石田 圭一,山梨 泰(東芝キヤリア株式会社)

大能力空調機の省エネ性能向上および小型化を目的として,最大出力12kWのインバータ装置に低損失昇圧チョッパ回路を適用し,実用化した結果について述べる。本稿では,提案方式の動作原理を詳細に述べ,その損失低減原理を明らかにするとともに,圧縮機駆動用インバータ装置への適用効果について従来法との比較結果を示す。従来製品に対して省エネ性能を大幅に向上した上で,室外機の設置面積で約50%,重量で約31%の低減を実現した。

主催

電気学会東京支部山梨支所