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電磁界理論技術委員会 設置趣意書

  1. 設置の趣意

    電磁界理論は、電気工学・電子工学・情報通信工学などの電気関連工学の拠って立つ最も重要な基礎を与える学問分野である。実際、現在我々の身の周りで用いられているほとんどすべての機器・装置あるいはシステムには、電磁現象を応用した技術がなんらかの形で必ず利用されており、電磁界理論はこれらの機器・装置あるいはシステムを考案・開発したり、解析・設計を行ったりする場合の最も有力な拠り所となっている。また、電磁界と各種の媒質との相互作用を解明したり、電磁現象が環境や生体に及ぼす影響を評価する場合にも、電磁界理論は強力な武器となる。この他にも数多くの分野において、我々は電磁界理論から大きな恩恵を受けている。

    特に最近の著しい傾向として、計算機に基礎を置いた電磁界の数値解析技法やシミュレーション技術が電気関連工学の多くの分野で注目され活発に利用されているが、我々はこれらの計算機に基礎を置いた技法の開発を積極的に支援するとともに、それらの技法を電気関連工学の諸問題に有効かつ適切に適用できるように、電磁界理論の立場からそれらの技法のしっかりとした基礎付けを行わなければならない。何故ならば、ともすれば既成の計算用ソフトを過信し、そのソフトが作られた前提条件や制限条件、あるいはその背後にある物理現象を忘れてしまうといった傾向がしばしば見受けられるからである。この点については大いに警鐘を鳴らし、積極的に啓蒙活動を行わなければならない。

    我が国の研究者・技術者は電磁界理論の研究において既に多くの顕著な貢献を行っているが、さらに種々の研究会・共同研究あるいは国際会議などを通じて国内外の研究者・技術者との交流を深め、より一層の活躍を期するとともに、世界をリードできる次世代の研究者・技術者の育成に努め、この分野のより一層の発展に寄与したい。

  2. 設置の目的
    1. 電磁界理論研究の体系化
    2. 電磁界理論が利用されている電気関連工学の各分野間の交流の促進
    3. 電気学会会員への情報・知識の提供と社会への関連技術のPR・啓蒙活動
    4. 研究会、共同研究、国際会議などを通じた国内外の研究者・技術者の交流による相互のレベルアップ
    5. 関連技術教育の活性化と次世代の研究者・技術者の育成
  3. 予想される効果
    1. 電気関連工学の異分野間の交流の促進
    2. 新技術、新システム開発の促進
    3. 学会発表、投稿論文の増加
    4. 国際交流の促進
    5. 一般社会における関連技術への関心の高まりと教育の活性化
  4. 技術委員会の取り扱う分野
    1. 電磁界の基礎理論(相対論、量子電磁力学などを含む)
    2. 電磁界の解析理論
    3. 電磁界の数値解法と数値モデル化
    4. 電磁界のシミュレーション技術
    5. 電磁波の散乱・回折
    6. 電磁界と媒質の相互作用(レーザ、プラズマ、ランダム媒質などを含む)
    7. 非線形問題
    8. 逆問題・逆散乱
    9. 電磁環境
    10. 電磁界の生体への影響
    11. その他
  5. 技術委員会の具体的な活動
    1. 技術委員会の開催(年4回)
    2. 幹事会の開催(年4回)
    3. 調査専門委員会の設置
    4. 研究会等の開催
    5. 他学協会との交流および国際交流
      • 国内:電子情報通信学会、URSI国内分科会など
      • 海外:IEEE, URSI, PIERS, OFSETなど

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