第29回 静岡東部・山梨支所合同研究発表会
および 東芝キヤリア工場見学会

日時

2022年12月14日(水)

場所

東芝キヤリア(株)空調システムセンターAIRSホール

静岡県富士市蓼原336 TEL: 0545−62−5555)

JR東海道線富士駅下車徒歩15分または新幹線新富士駅下車徒歩7分

およびWebexオンラインのハイブリッド開催

プログラム

東芝キヤリア工場見学会(現地のみ)

時刻 プログラム
11:00〜12:00 工場見学
12:00〜13:20 昼食 弁当(税込1080円・要予約)を用意いたします
12:50〜13:20 東芝空調システムセンターAIRS展示室見学

研究発表会(オンラインハイブリッド開催)

時刻 プログラム
13:30〜13:35 静岡東部支所長挨拶
13:35〜15:35 技術者発表会
15:35〜16:50 招待講演
16:50〜16:55 山梨支所長挨拶

招待講演

本格的実用化を迎えたSiCパワー半導体の開発状況と課題

木本 恒暢 先生(京都大学工学研究科電子工学専攻)

技術者発表

SY29-01

機械角に同期した回転座標系を適用した空調用圧縮機の振動抑制手法

冨田 青, 金森 正樹, 神谷 直仁, 清水 慎也, 齋藤 亮介(東芝キヤリア)

空調機では、圧縮機の負荷トルク脈動に起因した振動が発生し、騒音並びに配管折れの要因となる。当社は圧縮機モータの速度変動を最小化するように電流指令値にトルク脈動分を重畳させることで対策を行ってきた。しかし、脈動した電流指令値に追従するには電流制御ゲインを高める必要があり、振動抑制効果と制御安定性の両立に課題があった。本稿では、機械角に同期した回転座標系を適用した振動抑制手法を考案し実機検証にて効果を確認したので報告する。

SY29-02

光駆動SiCパワースイッチを用いたハーフブリッジインバータ回路の検証

鈴木 惇哉, 松本 俊, 矢野 浩司(山梨大学)

炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)といった半導体材料を用いた高速スイッチング性能を有するパワートランジスタの駆動において、回路中の配線インダクタンス等の影響により、ノイズの発生や並列接続チップの動作アンバランスの問題が顕在化している。そこで、本研究ではノーマリーオンSiC-JFETとSi接合型バイポーラトランジスタ(BJT)のカスコードスイッチにおいてBJTとホトカプラ(PTr)の出力段をダーリントン接続し、実質的に同カスコードスイッチをダイレクトに光で駆動する方式(Optically Driven Cascade Switch :ODCS)を提案する。本研究では、ODCSを用いハーフブリッジインバータ回路を検証したので報告する。

SY29-03

インフラ点検・屋外搬送を目指した屋外自律走行技術の開発

三宅 雄貴, 宍道 洋, 藤原 伸行, 漆畑 正太(明電舎)

当社は社会インフラ関連設備や無人搬送車などを納めている。インフラ設備の維持には目視を始めとする点検業務が必要であるが,労働人口減少や作業効率化の取り組みを背景として点検の自動化が求められている。センサによる点検は可能であるが,自動化には点検箇所に移動する手段が必要となる。そこで,当社では無人搬送車の技術開発を基盤として屋外での自律走行技術の開発に取り組んできた。その内容について発表する。

SY29-04

正弦波電圧を用いたケーブル長さ測定装置の精度向上の検討

松永 大誠, 佐藤 隆英, 小川 覚美(山梨大学)

正弦波電圧を用いたケーブル長さ測定装置を開発し、その測定精度を向上の方法を検討したので報告する。正弦波を用いたケーブル長測定の測定精度は入力信号の周波数の変更量を小さくすることで向上する。しかし、その上限はAD変換器により制限される。提案手法では、入力信号の周波数変更量は一定とし、測定開始周波数を細かくすることでAD変換器の制約を受けることなく測定精度の向上を実現している。

SY29-05

“正しい”箸の使い方の評価システムの構築

望月 万里衣(沼津工業高等専門学校), 寺田 努(神戸大学), 山之内 亘(沼津工業高等専門学校)

本研究ではセンシング技術を用いて箸動作を解析し、正しいとされている箸の使い方がなぜ“正しい”のかを日本の歴史や美学に頼らないで科学的に解明することを目的とする。そこで、ひずみゲージと圧力センサを用いて動作情報を取得することにより、箸の使い方を数値化する装置を提案する。この装置により、箸動作の箸を持つ部分にかかる力と箸先にかかる力をひずみゲージと圧力センサの値から評価が行えるようになった。

その他

主催

電気学会東京支部静岡東部支所

協賛

東芝キヤリア株式会社