発表番号 |
HEE-99-1 |
タイトル |
「初歩のラジオ」の草創期をささえた寄稿者たちの足どり(ノート) |
発表者 |
柴田 徹(東京学芸大学大学院) |
アブストラクト
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「初歩のラジオ」研究の足がかりの1つとして同誌創刊後の比較的早い時期に活躍した寄稿者たちの中から内容的にも同誌の中核的な役割を担っていたと考えられる大井修三,古澤匡市郎,齋藤健,眞島宗二,泉弘志の5人の寄稿者たちに着目し経歴や専門などについて整理する。 |
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発表番号 |
HEE-99-2 |
タイトル
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日本のエレクトロニクス発展の要因についての考察(2)(アマチュアの存在に着目) |
発表者 |
曽田 純夫(元中央無線株式会社) |
アブストラクト
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日本のエレクトロニクスが発展した要因を探ると,家庭電気製品の普及で果てたアマチュアの役割が重要であった事が分かる。新しい製品やシステムに対して熱狂的なユーザーが最初の扉を開くという事である。 |
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発表番号 |
HEE-99-3 |
タイトル |
電解コンデンサの用途の拡大とコンデンサの発達 |
発表者 |
藤原 方之 尾村 博幸(日本ケミコン) 桑原 詮三(元日本ケミコン) |
アブストラクト
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電解コンデンサの基本的な技術・構造とそれが動作特性や寿命に与える影響について触れ,電子機器の発達に伴って電解コンデンサにどの様な改良を要求され,それをどのようにして改良してきたのかに着目して電解コンデンサの発達について述べる。 |
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発表番号 |
HEE-99-4 |
タイトル |
眞空管屋の苦闘五十年史 |
発表者 |
浜 浩之(岡谷電機産業株式会社) |
アブストラクト
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当社の五十年は会社の歴史のみならず戦後の五十年であり,電子工業の驚くべき発展の五十年であった。戦後の五十年は中小眞空管屋にとって,苦難の歴史でありその殆どが残っていないのがそれを物語っている。 |
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発表番号 |
HEE-99-5 |
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ロンドン地下鉄における電気運転の歴史 |
発表者 |
渡邉 耕司(JR東海) |
アブストラクト
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ロンドンの地下鉄は世界最古の歴史を誇っておりその開業は1863年のことである。動力として電気を利用することはできず地下鉄といっても蒸気機関車を用いての開業であった。世界初の電気式地下鉄の開始と初期の電気運転の歴史について報告する。 |
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発表番号 |
HEE-99-6 |
タイトル |
重宗芳水の足跡と明電舎の沿革について |
発表者 |
山道 雄三(明電舎) |
アブストラクト
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明治時代は外国から導入された電気設備をもとに電気が普及し電気機械工業も急速に発展した。この間,藤岡市助,三吉正一などの先駆者によって電気機械の国産化が進められた。この中にあって明治の末,明電舎を創業した重宗芳水は三相誘導電動機の国産化と普及に貢献した。 |
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発表番号 |
HEE-99-7 |
タイトル |
工学寮小学校について |
発表者 |
吉岡 道子 |
アブストラクト
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岩垂邦彦を紹介した時,工学寮小学校で学んだ事実が曖味であったので小学校について調べてみた。開国間もない時期に最高の洋学を学ぶ工学寮へ入る準備としての勉学の場として注目したい。 |
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発表番号 |
HEE-99-8 |
タイトル |
柴田寛と「ラジオ科學」−ラジオ雑誌編集発行者の足跡(ノート) |
発表者 |
高橋 雄造(東京農工大学) |
アブストラクト
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「ラジオ科學」(昭和16年4月号までは「ラヂオ科學」)は戦前・戦中は「無線と実験」などとならんで,戦後は「無線と実験」・「電波科學」・「ラジオ技術」などとならんでラジオ雑誌の大手であつた。同誌とその編集兼発行人であった柴田寛について述べる。 |
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発表番号 |
HEE-99-9 |
タイトル |
佐賀藩のエレキテル仕掛蒸気船の研究 |
発表者 |
川野辺 冨次 |
アブストラクト
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佐賀藩主鍋島直三は安政元年(1854年)出島蘭館で,蘭館医ファン・デン・ブルックからエレキテル・マグネチク・ガルハーン(電信機)等の装置を一覧し説明を聞いた。これらの参観を契機となって精錬方への蒸気・電気応用の研究を命令ずることになったものだろう。 |
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発表番号 |
HEE-99-10 |
タイトル |
源氏物語,史書,歴史物語における雷雨および落雷に関する記述 |
発表者 |
杉沼 義隆(成蹊大学名誉教授) |
アブストラクト
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電気設備学会誌に投稿した一文を骨格としてその内容を充実させたもので,源氏物語に現れる雷雨及び落雷の記述を中心として当時既に新霊譚や怪異譚から客観的な現象観察の剥離が始まりつつあった状況を明らかにする。 |
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発表番号 |
HEE-99-11 |
タイトル |
変圧器古今物語 |
発表者 |
山本 充義(元埼玉大学,拓殖大学) 池田 正巳(九州工業大学) |
アブストラクト
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変圧器100年の歴史に関し,その芽生えから初期の変圧器,その後の技術革新として鉄心材の進歩,巻線と絶縁の進歩,最近の新技術紹介を行うと伴にこれからの展望をのべている。 |
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発表番号 |
HEE-99-12 |
タイトル |
電力技術史発掘の方法論と実例−「東電自分史」を中心に |
発表者 |
掛川 旭朗至(元東京電力) |
アブストラクト
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日本が今日ハイテク先進大国になった最大の原動力は電気利用技術の発達である。発展途上国の多くが日本の電力技術を学ぶ場合,現在の状況よりも過去の過程の方が参考になり役立つ。日本の電力技術史を見直しより充実させる責務が著者にはある。 |
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発表番号 |
HEE-99-13 |
タイトル |
創始期の電燈事業(東京府の例を中心に) |
発表者 |
岡本 拓司(東京大学大学院) |
アブストラクト
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東京府の文章を利用し,東京電燈の設立前後(明治15年前後)から事業が活況を呈し行政上の問題が生じ始める明治22,3年ころまでの東京の電燈事業がいったいどのように営まれていたのかを明らかにする。 |
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発表番号 |
HEE-99-14 |
タイトル |
新エネルギー利用加工技術開発の歴史 |
発表者 |
小林 昭(HiMEP研究所) |
アブストラクト
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放電加工法が実用化されて以来,数多くの非接触型の新エネルギー利用加工法が実用化されるようになった。これらの加工法の生まれた経緯を調べ,新加工法の生まれたパターンを整理してみた。新技術誕生のヒントになるとおもわれる |
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発表番号 |
HEE-99-15 |
タイトル |
高周波加熱技術の変遷(其の6) |
発表者 |
高橋 勘次郎(東京電機大学) |
アブストラクト
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金属の溶解,金属の精錬,燃焼炉,溝形誘導炉,高周波るつぼ型誘導炉,築炉技術,溶湯,スラグ
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発表番号 |
HEE-99-16 |
タイトル |
欠 |
発表者 |
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アブストラクト
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発表番号 |
HEE-99-17 |
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帝国陸・海軍のメートル波帯レーダー前段用受信管物語 |
発表者 |
小泉 直彦(電子管,レーダー史研究家) |
アブストラクト
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エーコン管関連の他の資料も含め米国における品種別の開発年代順の特定に迫った後,追随した日本側の各製造会社の立ち上がりの経緯を極力明らかにし本編,資料編を通して「電子管の歴史」では空白であっり意を尽くせなかった部分を補完する。 |
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発表番号 |
HEE-99-18 |
タイトル |
歴史的マイクロ波技術資料の保存について |
発表者 |
山下 栄吉(電気通信大学名誉教授) |
アブストラクト
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電磁波の発見から現在の諸応用に至るまでの歴史を語り,学生の知的好奇心を刺激して教育に生かす必要がある。電子情報通信学会に歴史的マイクロ波技術資料保存委員会を設置し,「日本における歴史的マイクロ波技術資料保存目録」を取りまとめた。 |
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発表番号 |
HEE-99-19 |
タイトル |
ゾルゲ事件で使用された無線機の復元 |
発表者 |
岡部 匡伸(アキュフェーズ) |
アブストラクト
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ゾルゲ事件は1933年ドイツの新聞特派員を名乗って東京に潜入したヒアルト・ゾルゲにより組織されたスパイ団によって収集された機密情報がソ連に送られた事件である。無線機の復元を通して無線機を担当したマックス・クラウゼンの視点でこの無線機を紹介する。 |
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発表番号 |
HEE-99-20 |
タイトル |
その創設から現在そして未来へ(電気通信大学100年) |
発表者 |
田中 正智(電気通信大学) |
アブストラクト
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新たに開設された「電気通信大学歴史資料館」とその「資料館」を中心に進めている「大学」の歴史の視聴覚化について報告するとともに,5回に渡って報告した結論として2018年,創立100年の「大学」の姿を展望する。 |
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発表番号 |
99年A部門大会−1 |
タイトル |
わが国における電磁鋼板磁気試験法研究開発の歩み(2) |
発表者 |
成田 賢仁(九州大学名誉教授) |
アブストラクト
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1960年代のわが国における電磁鋼板磁気試験法研究開発の歩みについて紹介する。
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発表番号 |
99年A部門大会−2 |
タイトル |
「海軍電氣技術史」幻の第一章・部分原稿の発掘と復刻 |
発表者 |
小泉 直彦(元日立製作所) 河村 豊(明治大学) |
アブストラクト
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戦後連合軍の目を盗んで密かに「海軍電氣技術史」なるものが編纂されて少部数が発行され後に防衛庁内部の技術資料として複製されたものの原本の段階から「其ノ一」となるべき第一章の所在は不明であった。史料調査会に所蔵されていた未整理の資料のなかから発掘した。 |
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発表番号 |
99年A部門大会−3 |
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カー効果を用いた電界計測法の歴史と今後の方向性 |
発表者 |
新藤 孝敏(電力中央研究所) |
アブストラクト
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空間の電界分布を知ることは電力機器の絶縁設計,放電現象の解明にとって極めて有用である。その知る方法の一つとして電気光学効果の1つであるカー効果を用いた方法がある。その発見から現在までの進歩を取りまとめるとともに,今後の方向性について述べた。 |