発表番号 |
HEE-95-1 |
タイトル |
変圧器生産技術の国産化 |
発表者 |
矢成 敏行(東芝) |
アブストラクト
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日本の変圧器生産技術は電力品質の高度化,欧米に比較して厳しい輸送条件あるいは環境条件に対する対応といった面から日本特有の発展をたどった。わが国の変圧器生産技術の歴史を国産化に焦点をあてて解説する。 |
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発表番号 |
HEE-95-2 |
タイトル |
高性能マンガン乾電池の自力開発の歩み |
発表者 |
小川 博通(元松下電池工業) |
アブストラクト
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松下電器産業はマンガン乾電池を自力開発し,1963年に放電性能が2倍,貯蔵寿命が約3年という当時としては世界最高性能のハイトップを誕生させた。この誕生の苦心がその後の各種新型電池研究開発の原動力になったと考えられる。 |
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発表番号 |
HEE-95-3 |
タイトル
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電気事業の変遷と地域の変容に関する一考察 −千葉県東葛地域を対象として− |
発表者 |
為国 孝敏(土木学会),榛沢 芳雄,角川 順洋(日本大学) |
アブストラクト
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本稿では,京成電鉄沿線である,千葉県東葛地域を中心に,電気鉄道会社が,電燈電力供給業を営んだ背景を明らかにするとともに,電気鉄道会社の地域経営の中で電燈電力供給業をどう位置づけ,またそれにより地域はどのように変容していったかについて考察する。 |
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発表番号 |
HEE-95-4 |
タイトル |
米国の技術史教育の体験とスミソニアン協会 |
発表者 |
松本 栄寿(横河電機) |
アブストラクト
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この論文は, 1)メリーランド大学の概要と技術史教育 2)アーカイブスと図書館 3)国立歴史博物館の最近の展示例 について報告し次の2点を示し
た。 4)日本の科学技術の歴史研究者へ開かれた環境を求める。5)米国の科学技術と社会の相互作用の展示は,日本の博物館の歴史的展示でも学ぶべき点が
多い。 |
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発表番号 |
HEE-95-5 |
タイトル |
「碍子試験所」は公式に存在したか |
発表者 |
杉藤 芳雄(電子技術総合研究所) |
アブストラクト
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碍子試験所は電気試験所(現在は電気技術総合研究所)のルーツとも称される存在ではあるものの,それが果たして「碍子試験所」もしくは類似の名称を有する
公式組織として当時の官庁に実在したかに関しては疑問の声もある。本論文は関連文献や地図等により,その実態に迫ることの中間報告である。 |
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発表番号 |
HEE-95-6 |
タイトル |
わが国におけるファクシミリの発展史 |
発表者 |
窪田 啓次郎(成蹊大学) |
アブストラクト
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本稿では始めに戦前の有線,無線の写真電送の発展について,文献をあげて簡単にふれた。次に戦後から現在まで,主に白黒のファクシミリについてトピックを捉えながら,その発展の推移について述べた。さらに主要技術の,光電変換,伝送技術,記録変換について論じた。 |
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発表番号 |
HEE-95-7 |
タイトル |
早稲田大学における電気工学教育の歴史 |
発表者 |
示村 悦二郎(北陸先端大),大木 義路(早稲田大学) |
アブストラクト
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1.創立の経緯 2.建学の精神 3.東京専門学校理学科 4.理工科の開設と理工学部への移行 5.理工学部電気工学科・電子通信学科 6.早稲田電気工学会 |
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発表番号 |
HEE-95-8 |
タイトル |
京都大学における電気工学教育の歴史 |
発表者 |
八坂 保能(京都大学) |
アブストラクト
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1.創立前史 2.創立の経緯 3.大学の特色・基本精神 4.電気工学科における教育 5.主要史料
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発表番号 |
HEE-95-9 |
タイトル |
東京工業大学における電気工学教育の歴史 |
発表者 |
石井 彰三(東京工業大学) |
アブストラクト
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1.はじめに 2.明治初期の工業教育と東京職工学校 3.東京工業学校における電気工学教育 4.東京高等工業学校における電気工学教育 5.昇格した東京工業大学における電気工学教育 6.おわりに |
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発表番号 |
HEE-95-10 |
タイトル |
日本の教育制度と技術教育の歴史 |
発表者 |
柿原 泰(東京大学・日本学術振興会),塚原 修一(国立教育研究所) |
アブストラクト
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1.江戸時代 2.近代教育制度の建設過程 3.帝国大学の誕生 4.初等教育のの普及 5.初等後段階の実業教育 6.実業補修学校 7.徒弟学校 8.中学校と実業学校 9.専門学校令と大学令 10.まとめ |
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発表番号 |
HEE-95-11 |
タイトル |
電気技術者は技術史論文をどう書くか −電気学会誌と技術史論文− |
発表者 |
高橋 雄造(東京農工大学) |
アブストラクト
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技術者の書く歴史,なぜ電気学会誌に技術史論文をのせるか,歴史論文はダイジェストではない,歴史学と政策学との違い,史料批判の重要性,史書・歴史論文
の役割,歴史研究には史料の収集保存が必要である,電気学会論文誌への電気技術史論文をどう実現していくか,電気技術史論文の書き方・注の付け方 |
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発表番号 |
HEE-95-12 |
タイトル
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日本における国立研究機関の創設過程について −電気試験所の場合− |
発表者 |
鎌谷 親善(東洋大学) |
アブストラクト
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工部省時代の電信事業と係わる試験研究に関しては,記録が極めて乏しい。このことは,電信事業の創設期において碍子などの材料や電信用機械に関する検査や
試験研究がきわめて重要な業務として認識され,実施されていたにもかかわらず,組織的には十分に制度化されていなかったことを示唆している。 |
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発表番号 |
HEE-95-13 |
タイトル |
工部省の碍子国産化の歴史 |
発表者 |
川野辺 冨次 |
アブストラクト
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通信碍子産業は,電信事業の発展に伴って窯業の特殊分野として形成された。有力な製陶磁器業者深川栄左衛門は,有田の窯業技術を積極的に,碍子の電気的や
機械的特性などの特殊条件に適応させ,通信碍子工業分野を開拓した。これによって電信技術の進歩に応じた条件の通信碍子を得られるようになった。 |
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発表番号 |
HEE-95-14 |
タイトル |
東京大学工学部電気系学科所蔵の歴史的電気機器 |
発表者 |
千葉 政邦,日高 邦彦(東京大学) |
アブストラクト
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1.まえがき 2.発電機等 3.白熱電灯 4.計測器 5.海底電信ケーブルの見本 6.高電圧関係 7.志田林三郎,エアトン教授に縁の品 8.あとがき |
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発表番号 |
HEE-95-15 |
タイトル |
「電子管の歴史」部分英訳版発行の波紋 |
発表者 |
小泉 直彦(電子技術史研究家) |
アブストラクト
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8年近く前に出版された「電子管の歴史」の4章だけを英語に翻訳したものが昨年出版され,知己を得た米国の一人のレーダの歴史研究者にも,間接的に1冊贈
呈しておいたところ,その1章の内容の一部の信憑性についての疑問と,真相解明の手掛かりを得るための協力を要請する私信が昨年末に舞い込んできた。 |
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発表番号 |
HEE-95-16 |
タイトル |
遮断器技術国産化の歴史 |
発表者 |
吉永 淳(三菱電機),田中 邦典(電源開発) |
アブストラクト
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1.はじめに 2.油遮断器(または油入遮断器:OCB) 3.空気遮断器(ABB) 4.SF6ガス遮断器(GCB) 5.関連年表
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発表番号 |
HEE-95-17 |
タイトル |
マグネトロン技術の国産化 |
発表者
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斉藤雄一(エレクトロニクス発展の歩み調査会),前島正裕(国立科学博物館) |
アブストラクト
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発表番号 |
HEE-95-18 |
タイトル |
電力系統技術国産化の研究 |
発表者 |
荒川 文生(電発) 長尾 待士・田中 和幸(電中研) |
アブストラクト
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この研究は,電気技術国産化調査専門委員会の活動の一環である。技術の「国産化」とは,ある国への技術移転を単なる模倣に終わらせず,その国独自の社会・文化と融合させる過程のことである。 |
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発表番号 |
HEE-95-19 |
タイトル |
聞き取り調査-その2 「国産化」調査専門委員会の活動から |
発表者 |
中丸 修(東京電力)・荒川 文生(電発) |
アブストラクト
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電気技術国産化の歴史調査専門委員会は,その調査の一環として,電力技術の開発・導入・国産化等について貴重な体験を持つ先達から聞き取り調査を実施することとし,その結果を分析・検討して,研究会等での発表を通じ内外にその成果を提供し,もって社会に貢献する。 |
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発表番号 |
HEE-95-20 |
タイトル |
電子計算機の国産化と国策について |
発表者 |
杉藤 芳雄(電子技術総合研究所) 山田 昭彦(東京都立大学) |
アブストラクト
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電子計算機は,第二次大戦末期頃に初登場という非常に後発の電機製品にも拘わらず,わずか半世紀の内に急速かつ多様に発展を遂げてきた。日本に置ける計算機の国産化の経緯と,それを強力に支援した日本政府の方策について概観する。 |
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発表番号 |
HEE-95-21 |
タイトル |
松代松之助について |
発表者 |
是永 定美(日本大学) |
アブストラクト
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わが国における無線電信技術の歩みは,逓信省電機試験所の松代松之助が明治30年(1897)東京の月島と品川沖の第五台場間約1浬を隔てて行った公開試験がその一歩であったと言われている。 |
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発表番号 |
HEE-95-22 |
タイトル |
電気工学科(大学)における設計製図教育の調査結果について |
発表者 |
東京都立大学 工学部 森 章 |
アブストラクト
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工業教育における設計製図教育について検討することは,重要な課題である。電気工学科における図学教育,設計製図教育の科目数,単位数などについて調査を行い,前回の調査結果と比較検討を行ったので,その一部を報告する。 |
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発表番号 |
HEE-95-23 |
タイトル
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欧米の電気通信・エレクトロニクス博物館の現状-ストックホルム・オスロ・ロンドン・シカゴ視察報告 |
発表者 |
高橋 雄造(東京農工大) |
アブストラクト
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スウェーデン・スットクホルムの王立工科大学,技術博物館,ノルウェー・オスロの技術博物館,イギリス・ロンドンの科学博物館,BT電気通信博物館,イギリス電気学会図書室・文書庫等,米国モトローラ・エレクトロニクス博物館,文書館,米国のMIT博物館を報告する。 |