電気技術史技術委員会ホームページ開設にあたって

 

三井恒夫

 
 
 「電気技術史技術委員会」は、1990年4月に設置され電気技術発展の経緯を史実、史料に基づいてたずねるとともに、これからの電気技術の方向を探ることを目標に活動している。
 活動は技術委員会の開催のほか、調査専門委員会、電気技術史研究会、聞き取り調査、海外関係学会との交流などである。
 その活動の概要を広く皆様にお知らせするとともに、皆様からの御要望、御質問などをお伺いし、わが国の電気技術史をつくりあげていきたいと思い、ここに「電気技術史技術委員会ホームページ」を開設した。
 ホームページでは、技術委員会の設立趣意書から調査専門委員会、研究会の概要を掲載するとともに、研究会開催予定、文献紹介、書評など、従来配布していた「ニューズレター」の内容をよりスピーディーにお届けすることとした。
 ご覧頂くように、電気技術史研究も漸く軌道に乗り、2001年1月のA部門誌は「電気技術史」特集として発行されている。
 しかしながら、IEEEの歴史委員会における活動はより活発であり、学ぶところも極めて多い。例えば、研究者は技術者(理学者を含む)であると同時に、歴史家としての肩書きを持ち、しかも大学やスミソニアン博物館で専門的に研究している人が多く、様々なイベントも行っている。「電気技術史技術委員会」もこうした海外の実情をふまえ、データベースのあり方、顕彰方法などを調査し、より多くの活動をしたいと考えている。
 技術史は技術が形成されてきた歴史を繙く学問であるから、専門分野に特化せず分野相互の関連や技術と社会、技術と人間の関係を解き明かし、学問分野全体を俯瞰する視野を持つことが出来る学問である。
 その意味からも電気技術史にご関心をお寄せ頂き、より多くの皆様が技術史研究にたずさわって頂くことをお願いする次第である。
 本ホームページに対するご意見をお寄せ頂ければ幸いである。
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