電子・情報・システム(C)部門大会チュートリアルについて(お知らせ)

今年度もC部門大会前日に,下記のチュートリアルを行うことになりました。皆様のご参加をお待ちしています。

【開催日時】 平成16年9月1日(水)13:00〜17:15
【会  場】 宇都宮大学 峰キャンパス(〒321-8505 宇都宮市峰町350)
【定  員】 50名
【プログラム】

第1会場 インターネットの基本原理と応用技術

(1)インターネットを科学する 〜インターネットを構成する基本的原理〜 (13:00〜15:00)
  講 師 坂井 良三 氏
株式会社 パワードコム マーケティング・商品統括本部 ENA担当部長
  概 要 従来の電話トラヒックを超え社会の通信基盤を構成しつつあるインターネットについて,複雑で込み入ったさまざまな構成要素を単に概説するのではなく,予め設計されていたとは思われないネットワークアーキテクチャを再度他の視点から理解し直すことにより,インターネットの本質に迫る。
(2)ブロードバンドインターネットにおける映像配信技術と最新事情
         〜動画像符号化とストリーミング/ダウンロード配信技術〜 (15:15〜17:15)
  講 師 荒井 俊彦 氏
株式会社 パワードコム マーケティング・商品統括本部
  概 要 ADSLやFTTHの普及により,数百kbps〜数Mbpsの映像配信が当たり前になりつつある。数年前では考えられなかった高品質なインターネット上での映像伝送は,どのような技術が支えているのか,また今後どのような技術により、どう変わっていくのかを,パワードコムでのブロードバンドコンテンツ配信の経験を元にトピックに絞ってお話する。

第2会場 新世代コンピュータ最前線

(1)グリッドコンピューティング技術とその応用(13:00〜15:00)
  講 師 門岡 良昌 氏
株式会社 富士通研究所 ITコア研究所 主管研究員
  概 要 コンピュータの高性能化およびネットワークの高度化にともない,地理的に分散されたコンピュータ資源を仮想化して利用するためのグリッドコンピューティング技術が誕生した。最近具体的な適用事例も報告されている。そこで本講演では,グリッドコンピューティングについて,まずその概念について説明し,グリッド環境を実現するために開発されている技術,そして適用分野とともにいくつかの具体的な活用事例について解説する。
(2)ジョセフソン量子ビットの現状(15:15〜17:15)
  講 師 蔡 兆申 氏
日本電気株式会社 基礎・環境研究所 主席研究員
  概 要 量子コンピュータは,小規模の集積度で超高速な情報処理を行う,ある特殊な目的をもった専用回路である。その量子力学の非局在性を応用した動作原理は革命的であり,古典力学に基づく古典コンピュータには決して解けない問題も解けると考えられている。それを実現するために,多くの物理系が提案されているが,固体電子素子系の量子ビット(量子コンピュータの基本ビット)はより集積化に有利であると考えられている。中でも超伝導素子をベースにした量子ビットの基礎実験は特に順調に進んでいて,将来の量子コンピュータの基本素子として大きな注目を浴びている。
【参 加 費】 (消費税込み,会員・非会員を問わない) 一般5,000円,学生2,500円
【申 込 先】 事前申込の場合は,「千葉大学工学部電子機械工学科 小圷成一(こあくつ・せいいち)」宛,email:c-tutor@iee.or.jpまたはFAX:043(290)3039の何れかに,第1,2会場中の希望される会場,住所,氏名,勤務先,連絡先(電話番号)をお知らせ下さい。当日も受け付けます。
【支払方法】 原則として,当日,参加費を現金で徴収致します。それ以外の方法をご希望の方は,事前に上記申込先までお申し出下さい。