挨拶

　2023年4月より計測技術委員会の委員長の任を仰せつかりました。5月には広島G7サミットが開催され、主な経済テーマとして、エネルギーとデジタルデータが深くかかわっています。我々の分野である計測分野はこれらに密接につながっています。未来社会の指針となるSociety 5.0の潮流の中においては、これからの計測技術はICTや生成AI等と有機的に融合していき、今後ますます技術発展を遂げていくことで、新しい市場であるDX（デジタルトランスフォーメーション）市場を牽引していくことを期待しています。

　計測技術委員会は、1970年に電気測定技術委員会として設置されたことから始まり、1980年に現在の計測技術委員会と名称変更されて今日に至っています。当初は、トレーサビリティ常置専門委員会を設置するとともに、電気・電子計測、デジタルトランスデューサ、マイクロコンピュータ計測などの専門委員会を設置し、各研究活動について調査してきました。今日では、光応用計測、電磁波計測、リモートセンシング、生体計測、温度計測、電力計測などを主な分野とした計測研究会を年5回開催し、有益な研究発表や討論を行い、技術の発展および普及を図っています。またこれらの研究会の中では、IEEE IM09 Tokyoとの協賛開催も例年行っています。

　このホームページには、最新の計測技術、佐賀大学名誉教授　信太克規先生の電気計測の歴史などが掲載されています。参考になれば幸いです。