特別企画セッション

企画セッション1

電動化の未来を支えるパワエレ・絶縁技術の最前線 〜EVから電動航空機まで〜

適用が拡大するモビリティの電動化において、SiC/GaNパワー半導体デバイスを用いたインバータの高電圧化・高周波化等のパワーエレクトロニクスの発展と、それを支える絶縁材料技術の高度化が重要となります。 本企画セッションでは、D部門自動車技術委員会との連携により、次世代モビリティにおけるモータ・発電機の開発動向からインバータにおける絶縁実装技術の最前線についてご講演いただきます。 また、航空機環境下を想定した潤滑油の誘電絶縁特性、EV用モータの高温設計に向けた絶縁材料の部分放電特性に関してもご講演いただきます。 パワエレ・絶縁技術の第一人者が集結するこの機会をお見逃しなく、ぜひご参加ください。

(1)加納 善明(大同大学) 電動航空機や電気自動車など各種移動体におけるモータ・発電機の研究開発動向
(2)山本 真義(名古屋大学) 高電圧電動車(xEV)のモータ駆動用インバータにおける絶縁実装技術の最新動向
(3)小島 寛樹(名古屋大学) 電動推進航空機用モータの電気絶縁への潤滑油の適用
(4)石川 裕卓(三菱電機) EV用モータにおける高温・低周数駆動時の部分放電特性
― 高電圧EVモータ向けコイル被膜材料候補であるPEEKを例に ―

企画セッション2

電流積分法とPEA法 〜何が違う・どう使い分ける〜

本セッションでは、絶縁材料の評価手法として広く知られている「PEA法(パルス静電応力法)」と、近年注目されている評価手法「電流積分法」に焦点を当てます。 両者の理論的背景や測定できる物理量の違いを整理し、用途に応じた使い分けのポイントを解説します。 また、各手法を用いた具体的な評価事例や解析例を通して、現場での適用可能性を紹介します。 本セッションは、電流積分法に馴染みのない材料・機器メーカーの方々にもご参加いただくことを念頭に構成されており、絶縁診断技術の理解と活用の幅を広げる機会の提供を目指します。

(1)大木 義路(早稲田大学) 電流積分法とは(何をみているのか,電流と電荷の分類)
(2)布施 則一(電力中央研究所) パルス静電応力法とは(電流積分法との違い,正しい計測に必要なこと)
(3)栗原 隆史(電力中央研究所) 電流積分法をどう使う1 〜電力ケーブルの劣化診断〜
(4)村上 義信(豊橋技術科学大学) 電流積分法をどう使う2 〜封止樹脂・コンポジット材料の低電界伝導〜
(5)門脇 一則(愛媛大学) 併用により見えてくること 〜どこまでが吸収電流でどこから伝導電流か〜