第50回 電気電子絶縁材料システムシンポジウム  
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 ご挨拶
Greeting
 
電気学会 誘電・絶縁材料技術委員会
委員長 早川直樹

 平素より誘電・絶縁材料技術委員会の活動にご理解とご協力を賜り,厚く御礼申し上げます.電気電子絶縁材料システムシンポジウムは,誘電・絶縁材料技術委員会が主催する研究集会であり,誘電・絶縁材料に関する問題点,研究課題などについて関心の深い研究者が一堂に会し,情報を交換し,この分野の研究面と実用面の結びつきを図ることを趣旨としています.本シンポジウムは,昭和43年(1968年)以来毎年国内で開催されており,今回,2019年9月17日(火)~19日(木)の3日間,名古屋大学にて第50回記念大会を迎えることとなりました.この間,誘電・絶縁材料に関する技術は,革新的絶縁材料の創製,電気電子機器の高性能化,絶縁システムの高信頼度化等,世界をリードする格段の発展を遂げるとともに,技術継承と人材育成に貢献してきました.
 第50回記念大会においては,特別企画セッション「誘電・絶縁材料研究の歴史」において,田中祀捷先生に「シンポジウム50回を迎えて~時代と共に歩んだ軌跡と未来への道標~」と題した基調講演をいただき,歴代委員長とともに誘電・絶縁材料研究の将来を討論します.また,所属機関から離れた絶縁材料研究者シニアが「緩く連携する」ことを⽬的として⽴ち上げられたDei Senior NETによる「シニアセッション」,電力・エネルギー部門の電線・ケーブル技術委員会との合同企画である「電線ケーブル診断セッション」,誘電・絶縁材料技術委員会に昨年12月に新しく発足した調査専門委員会が立案した「パワーモジュールセッション」を企画しました.また,本年の家田賞(学術貢献賞)は岩本光正先生(東京工業大学),矢作賞(技術貢献賞)は片貝昭史氏(住友電気工業株式会社)が受賞され,それぞれ記念講演をいただきます.恒例のSS(Sun Shine)セッション,MVP(Mutual Visiting Poster)セッション,日韓交流セッション,一般(ポスター)セッションを含めて,本シンポジウムでは計86件の論文が投稿されました.
 さらに,本シンポジウム終了後の9月17日(木)~18日(金)の1泊2日,入鹿の里MUSICA(愛知県犬山市)において若手セミナーを企画しました.本若手セミナーでは,実習セミナー「Google Colabを用いた機械学習入門」(講師:名城大学・増山岳人准教授)と共同実験「動植物の誘電絶縁材料諸特性評価実験」(講師:名城大学・村上祐一助教)を実施する予定です.
 来年(第51回)は3年に1度の国際シンポジウムISEIM(International Symposium on Electrical Insulating Materials)が,2020年9月13日(日)~17日(木)に早稲田大学にて開催される予定です.また,2020年10月25日(日)~28日(水)には,状態監視と診断技術に関する国際シンポジウム第8回CMD(Condition Monitoring Diagnosis)がタイ・プーケットにて,さらに2022年11月13日(日)~18日(金)には第9回CMDが北九州市にて開催される予定です.皆様の貴重な研究成果を国内外において積極的にご発表いただき,誘電・絶縁材料技術のさらなる発展と人材育成の場として大いにご活用いただければ幸いです.
 最後になりましたが,今回のシンポジウムの開催に多大なご協力を頂きました現地実行委員の方々,誘電・絶縁材料技術委員会幹事団,1号委員,2号委員の皆様に衷心より御礼を申し上げ,電気電子絶縁材料システムシンポジウム第50回記念大会の委員長挨拶と致します.