社団法人 電気学会
電気学会・電気規格調査会 講習会開催案内
『JEC-TR00007-2015「送電用鉄塔設計標準」の解説』
平成27年7月,JEC-TR00007-2015「送電用鉄塔設計標準」(以下「JEC-TR」)を発刊いたしました。このJEC-TRは,JEC-127-1979「送電用支持物設計標準」の改正(案)として制定したものです。JEC-127制定後,新規材料の開発,基礎型の多様化,および自然災害を契機とした新たな設計手法の開発等の技術的進展が得られております。一方,2003年に送電線路設計に関わるIEC規格(IEC-60826)が制定され,各国の国内規格はIEC規格との整合性を明確にすることが求められており,一般電気事業者をはじめ,送電用鉄塔の建設・保守を行う事業者にとって,技術進歩の反映や設備構築の最適化等,JECが果たす役割は大きくなりました。そこで,JEC-TRでは,国際規格ならびに建築・土木分野との整合,そして最新の試験データ等を取り入れることを基本方針とし,主に下記の5つの内容を取り入れました。
  1. 限界状態設計法の導入
    ・送電線路(電力系統システム)及び送電線路を構成する各構成要素の要求性能の考え方を記載
  2. 平成3年の台風19号による鉄塔損壊に鑑みて取りまとめられた「送電用鉄塔の風荷重指針・同解説(電力中央研究所2006年2月)」の反映
    ・ガスト影響係数法に基づく等価静的手法の反映
  3. 地震荷重に対する設計方法の反映
    ・層せん断力係数法に基づく等価静的手法の反映
  4. 送電用鉄塔基礎の多様化に伴う地盤調査,設計に関する最新知見の反映
    ・深礎基礎,マット基礎の設計法の反映
  5. 過去の自然災害等における送電用鉄塔基礎の運用経験の反映
制定の背景・旧規格との比較・IEC 規格との関連などを含めて皆様に広くご理解頂き,本規格を十二分にご活用いただくために講習会を開催いたします。皆様の積極的なご参加を心よりお待ちしております。


日時:平成28年7月11日(月) 13:30〜17:00(定員50 名)12:30から受付開始

会場:電気学会 会議室

住所:東京都千代田区五番町6-2 HOMAT HORIZON ビル8F(交通・JR 総武線「市ヶ谷駅」下車徒歩約5 分)

プログラム:
1.13:30−13:35 主催者挨拶
2.13:35−13:50 JEC-TR00007の趣旨と概要
3.13:50−14:10 1章 一般事項
4.14:10−14:45 2章 荷重
5.14:45−15:05 3章 荷重効果の算定
<休憩>
6.15:20−16:05 4章 上部構造
7.16:05−16:50 5章 基礎構造
8.16:50−17:00 閉会の挨拶
 *時間割は変更される場合があります。

テキスト:
JEC-TR-00007-2015 送電用鉄塔設計標準(会員価格8,640円,非会員価格10,800円)
【JEC-TR-00007-2015 の販売形態のご案内】(PDF)

参加費(参加費にテキスト代は含まれておりません):
[一般] 会員¥5,000-(不課税),事業維持員企業に所属の方¥6,500-,非会員¥8,000-(消費税込),
[学生] 会員¥2,000-(不課税),非会員¥3,000-(消費税込)
■テキスト(JEC-TR-00007)をお持ちでない方
参加お申込みの際にテキストのご注文を受け付け,会場受付でテキストをお渡しします。(テキスト代…当日購入・会員特別価格8,600円,非会員価格10,800円))
★ご注意★
テキストは重版の上ご用意いたしますので,6月15日を過ぎてからのテキストのご注文は,本講習会当日にお渡しできない場合がございます。テキストのご注文は,期日に余裕をもってお申込みください。

申込方法:
受付終了

申込み,問合せ先:
電気学会 標準化推進室
TEL:03-3221-7201,e-mail:furusho(アット)iee.or.jp→(アット)を@に書き変えて送信ください。

主催:
電気学会・電気規格調査会:架空送電線路標準化委員会
©2002, 2007 The Institute of Electrical Engineers of Japan