社団法人 電気学会
令和元年度電気規格調査会規格委員総会の報告
電気学会 標準化推進室
 7月23日午後、グランドヒル市ヶ谷「珊瑚の間」にて令和元年度電気規格調査会規格委員総会を開催いたしました。
 まず、令和元・2年度 電気規格調査会 委員の改選結果報告、平成30年度電気規格調査会事業報告、令和元年度事業計画報告が行われ、続いて委員の互選により塩原新会長をはじめとした令和元・2年度の電気規格調査会の役員(会長,副会長,理事)を選出いたしました。
 また、今年度が14回目となる電気規格調査会功績賞・功労賞の表彰式が執り行われました。功績賞には、榎本 健男(えのもと たけお)様および山崎 健一(やまざき けんいち)様が表彰されました。そして、受賞者の方々からそれぞれご挨拶がありました。下表に令和元年度電気規格調査会功績賞の受賞者、貢献内容および所属部会・委員会を示します。
受賞者(敬称略) 貢献内容 所属部会・委員会
功績賞 榎本 健男 機能安全のための可変速駆動システムの標準化活動への貢献

JIS C 61800-5-2の制定において,計画通り(2018年10月)に原案を提出するために,JIS化委員会幹事として,意見とりまとめに尽力した。
また内容も,誤解の生じる恐れのある原文に対し日本語として理解しやすい表現でまとめ,製造業者,使用者,第三者ともに高い評価を受けており,JIS化は,産業界にとって大きな貢献があった。またJIS化作業のなかで議論になった項目は,IEC 61800-5-2エキスパートとして,次期改正に反映すべく働きかけを行っており,日本提案の実現にも大いに貢献している。
可変速駆動システム標準化委員会兼
IEC SC22G国内委員会
JIS C 61800-5-2原案作成委員会
山崎 健一 ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)指針に対応する適合性評価技術の標準化活動への貢献

電力設備や家電製品などの電磁界の人体への安全性評価については社会的にも関心が高く,これらを適切に評価し,正しく理解することの重要性が認識されている。電磁界の安全性評価の指標として,ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)指針が1998年に制定され,この指針に対応する適合性評価技術の標準化を行うため,IECに専門委員会IEC/TC106が設立され,2000年に活動が開始された。候補者は,低周波を中心とした電磁界評価研究の第一人者として活躍すると同時に,数多くのIEC規格及びJISの整備に貢献した。
人体ばく露に関する電界、磁界及び電磁界の評価方法標準化委員会兼
IEC TC106国内委員会
同 低周波委員会
電気規格調査会規格委員総会・会場全景
表彰者ほか集合写真
(後列 左から:塩原副会長、大木会長、八島副会長)
(前列 左から:榎本様、山崎様)
©2002, 2007 The Institute of Electrical Engineers of Japan