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IEC/TC8東京会議報告 |
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標準電圧標準化委員会
兼IEC/TC8国内委員会 |
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IEC/TC8の全体会議(プレナリー会議)が、2007年11月5日〜7日にかけ、東京電力の本社会議室(東京都千代田区)で行われました。国内でTC8会議が開催されるのは初めてのことです。
TC8は「System aspect for electric power supply」といい、電力供給システムに関わる規格を扱う技術委員会です。元々は標準電圧/電流/周波数規格を扱っていましたが、国際的な電力自由化の進展を背景に2004年、委員会の名称が変更されました。
3日間の会議では海外10ヶ国から19名の参加があり、全体会議に併せ5つの作業会(ワーキング会議)も開かれました。作業会では現在検討が進められている「分散型電源の系統連系技術要件」(PT1)や「送電系統の信頼度標準」(WG2)などに関して討議が行われました。最終日の全体会議では、直流送電(HVDC)に関する新たなアドホックの設置が決定し、また「標準電圧規格」の改定について、日本の標準電圧100V/200V(参考値),154kV,1100
kVを反映した改定原案をCDV(一次投票)に進めることが了承されました。審議の他に、日本から「我が国の電力事業」についてプレゼンテーションを行う機会が与えられ、日本の電力自由化などについて各国委員の理解を深めることができました。
また恒例により2日目夜に行われた懇親会では、会議場から程近い銀座の鳥料理屋を会場にして、焼き鳥、刺身、鳥鍋などの料理に一同舌鼓を打ちました。夫人同伴の委員もおられ、日本側も横山明彦国内委員長、谷口治人副委員長以下のメンバーで応対するなど賑やかな一夜となりました。
今回の会議が成功裡に終わったことにより、IEC/TC8における日本のプレゼンスの向上にいささか寄与できたものと考えております。
東京会議の開催にあたっては多方面から多くのご協力をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。 |
以上 |
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表1 IEC/TC8東京会議概要
会 期 |
2007年11月5日(月)〜7日(水) |
会 場 |
東京電力(株)本社 別館201会議室 (東京都千代田区内幸町) |
参 加 国 |
11ヶ国(海外19名、国内15名) |
参加人数 |
会議(全体会議,WG会議) : 延べ162名 懇親会 :
37名(同伴者含む) |
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表2 国別参加者数
国 |
参加者数 |
フランス(議長国) |
3 |
イタリア(幹事国) |
2 |
カナダ |
1 |
オーストリア |
1 |
ノルウェー |
2 |
チェコ |
1 |
アメリカ |
3 |
中国 |
3 |
韓国 |
2 |
(IEC中央事務局) |
1 |
日本 |
15 |
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計 |
34 |
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表3 会議日程
月日(曜日) |
会 議 |
時間 |
11月5日(月) |
PT1(分散型電源の系統連系) |
09:00 - 12:00 |
WG2(送電系統信頼度) |
13:30 - 17:00 |
11月6日(火) |
WG3(配電系統信頼度) |
09:00 - 12:00 |
AHG4(公開仕様書の評価) |
13:30 - 15:00 |
AHG3(電力供給特性) |
15:00 - 15:30 |
11月7日(水) |
TC8全体会議 |
9:00 - 12:00 |
13:30 -
17:00 |
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写真
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TC8会議 |
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TC8会議 |
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TC8会議 |
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コーヒー・ブレイク |
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昼食時 |
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懇親会 |
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