社団法人 電気学会
平成30年度電気規格調査会規格委員総会の報告
電気学会 標準化推進室
 7月23日午後、アルカディア市ヶ谷「鳳凰の間」にて平成30年度電気規格調査会規格委員総会を開催いたしました。
 まず、平成29・30年度 電気規格調査会 委員の交代報告、平成29年度電気規格調査会事業報告、平成30年度事業計画報告が行われました。
 次に、今年度が13回目となる電気規格調査会功績賞・功労賞の表彰式が執り行われました。功績賞には、「保護リレー装置標準化委員会」を代表して前田 隆文(まえだ たかふみ)様,および山本 恵一(やまもと けいいち)様が表彰されました。また功労賞には、唐鎌 敏夫(からかま としお)様が表彰されました。そして、受賞者の方々からそれぞれご挨拶がありました。下表に平成30年度電気規格調査会功績賞・功労賞の受賞者、貢献内容および所属部会・委員会を示します。
受賞者(敬称略) 貢献内容 所属部会・委員会
功績賞 保護リレー装置標準化委員会 JEC-2518:2015「ディジタル形過電流リレー」、JEC-2519:2016「ディジタル形周波数リレー」、JEC-2520:2018「ディジタル形電圧リレー」の制定
従来からの電気機械形リレー、ディジタル形リレーの両方を対象とした規格に加え、技術進歩の著しいディジタル形リレー専用規格制定により、高性能仕様での統合・標準化とコスト低減を後押しする徹底した試験の簡素化の推進、それに基づくJIS、IEC規格への提言活動を展開した。また、電気規格調査会講習会、電気学会大会・研究会等での制定規格解説による普及促進、委員会活動の周知に積極的に取り組み、本分野の標準化に多大な貢献をした。
計測制御通信安全部会
山本 恵一 双方向系統連系パワーコンバータの国際標準化活動への貢献(IEC SC22E国内委員会 GCPC委員会)
マルチポート系統連系双方向パワーコンバータの日本提案IEC国際標準化を行うため、経済産業省など各方面の協力を得ながら、IEC SC22E国内委員会のなかに原案作成GCPC委員会を設立、その幹事として精力的に活動した。また、IECのNP提案に当たり国内外のエキスパートの確保と国際規格の原案作成に尽力し, 2017年5月のIEC62909-1発行に極めて多大な貢献を果たした。
SC22E国内委員会
GCPC委員会
功労賞 唐鎌 敏夫 パワーエレクトロニクス標準化委員会兼IEC TC22国内委員会への貢献
2009年(平成21年)のパワーエレクトロニクス部会発足に当たり、その体制確立・構築に参画、その後、部会・委員会の幹事を兼務し、長年の間、複数の会の円滑運営に多大な貢献を続けた。特に、2009年に日本で初めて開催されたIEC TC22 Plenary会議おいて、運営の要となって多大な貢献をした。さらに、IECでの活動を積極的に行い、日本の存在感を海外に示した。幹事業務に加え、多数の規格の制定・改正にも委員・Expertとして積極的に参画し、JECのみならず、JIS、IEC規格開発活動に大きな貢献をした。特に、日本提案の新しいIEC規格の制定に積極的に関与し、その制定に多大な貢献をした。
パワーエレクトロニクス部会
パワーエレクトロニクス標準化委員会/TC 22国内委員会
電気規格調査会規格委員総会・会場全景
表彰者ほか集合写真
(後列 左から:八島副会長、大木会長、塩原副会長)
(前列 左から:前田様、山本様、唐鎌様)
©2002, 2007 The Institute of Electrical Engineers of Japan