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受賞者(敬称略) |
貢献内容 |
所属部会・委員会 |
功績賞 |
交流断路器標準特別委員会 |
交流断路器の規格は前回2003年に改正されたが,その後,電力需要増大に伴い系統条件が変化し断路器の性能,機能に対する要請は一層多様化してきた。JEC-2310:2014「交流断路器及び接地開閉器」では,最新のIEC規格・JEC規格と整合させると共に,日本の先進技術を反映して1,100kVまでの適用範囲拡大と標準値の追加を行った。特に母線ループ電流開閉責務については,国内500kV以下の変電所48ケ所を調査・解析し,新たに標準値を制定する等これまでにない大幅改正を行った。 |
開閉装置標準化委員会 |
避雷器標準化委員会 |
制定後約10年以上が経過したJEC-2371:2003「がいし形避雷器」,JEC-2372:1995「ガス絶縁タンク形避雷器」,JEC-2373:1998「ガス絶縁タンク形避雷器(3.3〜154kV系統用)」の3避雷器規格を統合し,JEC-0102:2010「試験電圧標準」の制定,国内外の最近の避雷器技術の進歩,その適用状況やIEC規格の動向を踏まえ,最新の避雷器技術を反映し,国際規格との協調に配慮した統合規格JEC-2374:2015「酸化亜鉛形避雷器」を制定した。 |
電気機器部会 |
功労賞 |
小林三佐夫 |
1970年代以降避雷器標準化委員会の委員として、国内外の酸化亜鉛形避雷器の規格制定及び改正に尽力した。規格は、1984年に世界に先駆けてJEC-217「酸化亜鉛形避雷器」が制定され、これに倣い1991年にIEC-60099-4 「Surge arrester Part4 Metal-oxide surge arrester without gaps for a.c. systems」が制定された。IEC規格制定・改正に際しては、ExpertとしてIEC等の国際会議に参加し、現在(85歳)でもIECの終身顧問のような役割で参加している。因みに、中心となって開発した酸化亜鉛形避雷器は、1992年に藍綬褒章を受章した。 |
避雷器標準化委員会
(兼IEC TC37国内委員会) |
羽馬洋之 |
開閉装置標準化委員会,UHV国際標準化委員会傘下の標準特別委員会で委員として長期に亘り活動し,学会や産業界に貢献してきた。JEC 2350, 0102, 2390の制定・改正では,規格文案の作成,専門講習会や電気学会での講演を通して規格の普及に努めた。IEC規格でも,TC 17/MT49(IEC 62271-102規格改定),TC 17/AHG 5(Alternative gases)にてJEC規格との整合性維持,日本技術のPRに尽力している。また,日本のUHV技術をCIGRE, IEC/IEEE規格に盛り込むなど日本技術の海外への発信と普及にも貢献している。 |
開閉装置標準化委員会
UHV 国際標準化委員会 |