社団法人 電気学会
平成28年度工業標準化事業表彰及びIEC1906賞の受賞
電気規格調査会
標準化推進室
 平成28年度工業標準化事業表彰(内閣総理大臣表彰,経済産業大臣表彰及び産業技術環境局長表彰)の表彰式が平成28年10月6日(木)に都市センターホテル「コスモホール」で開催されました。また,IEC(国際電気標準会議)からの「IEC1906賞」の表彰も同時に行われました。

 電気規格調査会からは,下記の方々が受賞されました。(敬称略)

平成28年度 工業標準化事業表彰 産業技術環境局長表彰 受賞者
 産業技術環境局長表彰は,標準の策定や適合性評価活動に貢献し,今後とも継続的な活動が期待できる方を表彰するものです。国際標準化貢献者表彰,国際標準化奨励者表彰及び工業標準化功労者表彰から成ります。本年度は,個人33名,組織1団体が受賞しました。

 本調査会の関係者個人2名が産業技術環境局長表彰を受賞されました。

 佐藤以久也 (富士電機株式会社) 国際標準化貢献者
 2011年からIEC/SC22G(可変速電気駆動システム)及びIEC/TC2(回転機)において7グループのエキスパートを務め,国内委員会でも幹事として主導的な役割を果たし,国際標準化作業に貢献。特にドライブ効率規格IEC61800−9,IEC 60034−30に関し,欧州規格をそのままIEC規格とする提案に対し,国内メーカを統括して技術データを取りまとめて改善案を作成,積極的に各国を説得し,日本製品競争力が向上する内容の規格制定に貢献。
 東 大地 (日立金属株式会社) 国際標準化奨励者
 IEC/TC68(磁性合金及び磁性鋼)の国際会議に参加し,我が国が世界をリードし産業競争力を維持,変圧器の高効率化を実現し地球温暖化問題の解決に貢献する材料として国際的に期待されている変圧器用鉄基アモルファス帯に関する2件の国際標準化に大きく貢献。
 
平成28年度 IEC(国際電気標準会議) 1906賞 受賞者
 IEC1906賞は,電気・電子技術の標準化及び関連活動に大きく貢献したと評価されるIECの専門家(個人)に対して,IEC(国際電気標準会議)が授与するものです。

 本年は,我が国からは31名が受賞しました。

 本調査会の関係者8名が,IEC1906 賞を受賞されました。

 井口敏祐 (パナソニック株式会社)
 PT 62909 のプロジェクトリーダーとして,SC22E の新規分野である双方向系統接続パワーコンバーター(GCPC)の策定を推進。広い標準化の知識と明確な目的意識を持ってSC22E の新規分野開拓に貢献。
 岡部成光 (東京電力ホールディングス株式会社)
 超高電圧機器の試験法開発に関する優れた技術開発及び極めて有用な提案によるTC42 活動への貢献。また,WG 及びMT での顕著な主導的活動。
 佐久間正剛 (株式会社東芝)
 IEC 61850-90-9 のタスクフォースリーダーとしてのプロジェクト推進,並びにTC120(電気エネルギー貯蔵システム)- TC57 WG17間リエゾンオフィサーとしての相互連携に対する貢献。
 芹澤善積 (一般財団法人電力中央研究所)
 サイバーセキュリティ標準に関わるWG15 を含むTC57 のいくつかのWG へ積極的に参加。また,WG10における通信ネットワーク分野でのIEC 61850(電力ユーティリティ自動化のための通信ネットワーク及びシステム)開発に多大に貢献。
 塚越宏之 (株式会社UL Japan)
 計測機器等の安全に係る規格であるIEC 61010-2-011, -012, -120の規格発行に多大に貢献。
 春原淳 (ポリプラスチックス株式会社)
 エキスパートとしてWG1, WG4,WG5 で精力的かつ高いレベルで活動し,極めて効果的に複数の標準開発プロジェクトに貢献。また,プロジェクトリーダーとして,IEC 60216-7-1 のラウンドロビン試験を主導し,IEC 技術報告書60216-7-2 の作成に結実。
 山ア健一 (一般財団法人電力中央研究所)
 電磁界の人体防護に関する専門性及び知見を有し,TC106 における新たな技術課題に関わる規格化検討を先導。また,コンビナーとしてWG8(接触電流)及びMT62226-3-1(電界による体内誘導量評価)に貢献。
 横井修 (東芝シュネデール・インバータ株式会社)
 TC22/SC22G におけるいくつかの規格の新規開発及びメンテナンスに対して,専門知識を活かし,長年にわたり貢献。特に,電気安全及びエネルギー効率に対しては国際的視野に立ち,今後取り入れられる要求事項を考慮した規格開発に積極的に貢献。
 
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