社団法人 電気学会
平成27年度電気規格調査会規格委員総会の報告
電気学会 標準化推進室
 7月23日午後、グランドヒル市ヶ谷「珊瑚の間」にて平成27年度電気規格調査会規格委員総会を開催いたしました。
 まず、平成27・28年度電気規格調査会規格委員総会委員の改選結果報告、平成26年度電気規格調査会事業報告、平成27年度事業計画報告が行われました。
 次に、今年度が10回目となる電気規格調査会功績賞・功労賞の表彰式が執り行われました。功績賞には、秋田 佳稔(あきた よしとし)様および「開閉装置共通規格標準特別委員会」を代表して西村 隆浩(にしむら たかひろ)様が表彰されました。また功労賞には、臼井 正司(うすい まさじ)様および雪平 謙二(ゆきひら けんじ)様が表彰されました。そして、受賞者の方々からそれぞれご挨拶がありました。下表に平成27年度電気規格調査会功績賞・功労賞の受賞者、貢献内容および所属部会・委員会を示します。
 引き続き、平成27・28年度電気規格調査会役員の改選が行われました。会長に早稲田大学の大木 義路(おおき よしみち)様、副会長に日立製作所の塩原 亮一(しおばら りょういち)様および首都大学東京の清水 敏久(しみず としひさ)様が選出されました。
 最後に、3期6年間に渡って会長を務めてこられた松村 基史(まつむら もとふみ)様から退任のご挨拶が、また新会長の大木様から就任のご挨拶がありました。
受賞者(敬称略) 貢献内容 所属部会・委員会
功績賞 秋田 佳稔 2004年から10年以上にわたり、IEC SC22G国内委員会および可変速駆動システム標準化委員会の幹事として、国際標準化に参画しており、設備供給者および設備利用者の双方に有益な安全規格(IEC 61800-5-1)のJIS化において中心的な役割を担った。本JIS化によって関係機器の安全性向上を見込むことができ,国際規格に整合して標準化することで,我が国の産業界の利益向上・発展に貢献した。 可変速駆動システム標準化委員会
開閉装置共通規格
標準特別委員会
開閉装置関連の規格として、JEC-2300(交流遮断器)、JEC-2310(交流断路器)、JEC-2350(ガス絶縁開閉装置)の3つが発行されているが、新たに共通規格としてJEC-2390(開閉装置一般要求事項)を制定した。制定にあたってはIEC 62271-1を基本としつつも、我が国の電力系統、使用環境、先進性のある技術、要求品質などを仔細に検討し、先進性、利便性、有用性の高い規格とした。 開閉装置標準化委員会
功労賞 臼井 正司 平成6年から継続して保護リレー装置標準化委員会(兼TC95国内委員会)活動に委員・幹事・委員長として参画し,ディジタル形距離リレー,送電線保護用比率差動リレーなど多くのJEC規格を制定するとともに,TC38及びTC57の国内リエゾン委員,国際エキスパートをするなどIEC規格の制定に貢献した。また,保護リレー装置電気専門用語標準特別委員会の委員長として電気専門用語集の改正に貢献した。 計測制御通信安全部会
雪平 謙二 IEC SC77Aには9年間の国内委員会委員長を含めて20年以上,IEC TC8には約10年に亘って携わるとともに,どちらも国際エキスパートとしても活動し,高調波電流限度値,電圧変動限度値,及び電力品質などの国際規格の策定に貢献した。8回JIS原案作成委員会委員長を務め,JIS C 61000-3-2などの規格作成に貢献した。また,電磁環境部会の設立に貢献し,約6年間幹事として活動した。 IEC/SC77A国内委員会
電気規格調査会規格委員総会・会場全景
表彰者ほか集合写真
(後列 左から:大木副会長、松村会長、塩原副会長)
(前列 左から:秋田様、西村様、臼井様、雪平様)
会長退任のご挨拶(松村様) 会長就任のご挨拶(大木様)
©2002, 2007 The Institute of Electrical Engineers of Japan