社団法人 電気学会
平成24年電気学会 電子・情報・システム部門大会における
電力系統側と需要家側のデータ交換に関する企画セッションの開催
電力用通信標準化委員会兼IEC TC57国内委員会 事務局
当委員会では,平成24年電気学会 電子・情報・システム部門大会において,IEC TC57※1を中心に,電力系統側と需要家側のデータ交換に関する標準化や実証事業の動向紹介を行う企画セッションを開催いたしました。
※1 IEC TC57(Power systems management and associated information exchange:電力システム管理及び関連する情報交換):電力向けICTシステムの相互接続性/運用性の実現を志向した規格制定に主眼を置いて活動している専門委員会
1. 企画セッション名:電力系統側と需要家側とのデータ交換に関する動向(OS3)
座長:小屋敷 辰次(IEC TC57国内委員会委員長/電源開発株式会社)
オーガナイザ:大谷 哲夫(IEC TC57 WG10/13/14/19 国内作業部会委員/一般財団法人電力中央研究所)
2. 開催日:2012年9月5日(水)14:15〜17:55
3. 場所:弘前大学(文京町キャンパス)
4. 概要
近年注目を集めているスマートグリッドにおいて,情報及び通信技術,及びその標準化が重要視されています。国内でもその認識は高まっており,過去3年間,当委員会が主催した標準化動向に関する企画セッションは,多くの方々にご参加いただきました。本年の企画セッションでは,デマンドレスポンスやスマートコミュニティの実現にも必須となる,電力系統側と需要家側のデータ交換をテーマとし,国内外の標準化動向や,国内にて行われている関連実証事業についてご紹介頂きました。また,セッション冒頭にて,経済産業省産業技術環境局基準認証政策課の坂本様よりご挨拶頂きました。
本セッションには計10件の発表があり,常時50名以上の方にご参加いただきました。
今回のセッションを通じて,TC57の活動だけでなく,電力系統側と需要家側のデータ交換に関する動向を俯瞰する機会を提供できたのではないかと考えております。IEC TC57国内委員会としては,今後もこのような公開の場を通じて,常に最新の動向をご紹介するとともに,関連する団体との連携を深め,国際規格の日本への適用にあたっての課題検討を行うとともに,日本の優れた技術力のグローバル展開支援にも貢献していきたいと考えています。
5. 講演一覧(全10件)
(1)  電力用通信規格を定めるIEC TC57の動向
(2)  IEC TC57 WG21の国際標準化動向と日本の対応
(3)  IEC PC118における標準化活動について
(4)  スマートグリッドにおける需要家設備管理CIMモデルの検討
(5)  電力需給状況に応じた需要側機器制御技術と実証実験概要の紹介−次世代送配電系統最適制御技術実証事業−
(6)  次世代型双方向通信出力制御実証事業における通信仕様
(7)  横浜スマートシティプロジェクトにおける次世代型BEMSと定置型蓄電池システムおよび装置間通信仕様の紹介
(8)  横浜スマートシティプロジェクトにおける電力系統と需要家の連携
(9)  けいはんなエコシティ「次世代エネルギー・社会システム」実証プロジェクトの概要
(10) スマートコミュニティ実証におけるデマンドサイドマネジメント
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