社団法人 電気学会
平成22年IEC活動推進会議(APC)議長賞の受賞
電気規格調査会
標準化推進室
 去る平成22年5月26日,住友電気工業株式会社において,第20回IEC活動推進会議(APC)総会が開催されました。その席上,日頃から国際標準化活動に顕著に貢献された方々を対象にした,平成22年IEC活動推進会議(APC)議長賞の表彰式もあわせて挙行されました。
 今年は,この栄えあるIEC活動推進会議(APC)議長賞を10名の方が受賞されましたが,その中で,電気学会 電気規格調査会から,田辺茂氏,水野幸男氏の2名が受賞され,表彰式に出席されました。
 今回,APC議長賞を受賞された田辺茂氏(津山工業高等専門学校)は,長年にわたってIEC SC22F(送配電システム用パワーエレクトロニクス)国内委員会の幹事補佐,幹事及び委員長を務められ,国際会議に出席して直流送電関係の日本技術の国際規格への反映に尽力し,日本技術の位置づけを確固たるものとしました。また,2度のSC22F国際会議の日本開催に関しては,幹事補佐または委員長として会議運営に努められました。2000年からはMT9のコンビナを務め,日本意見を反映してIEC 60700-1を2回改正するなど,国際規格の制定・改正に貢献されました。
 また,水野幸男氏(名古屋工業大学)は,IEC TC106(人体ばく露に関する電界,磁界及び電磁界の評価方法)国内委員会の低周波委員会電力線WG委員長を務められ,架空送配電線、地中送配電線などの電力設備から発生する低周波電界および磁界について、人体ばく露の観点から日本から規格作成作業および規格原案をIEC TC106に提案し、国際プロジェクトチームのリーダとして規格化を推進し、その結果、国際規格を成立させ,当該分野の規格制定に貢献されました。

 当日の授賞式の模様を以下の写真に示します。なお,田辺氏は受賞者を代表してご挨拶をされております。

写真1. 受賞する田辺氏

写真2. 受賞する水野氏

写真3. 受賞者を代表して挨拶する田辺氏

写真4. 平成22年IEC活動推進会議(APC)議長賞受賞者
(田辺氏:後列左から2人目,水野氏:後列右から2人目)
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