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氏名,年齢 |
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T.T. 40歳代 |
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会社名,業種,勤続年数 |
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三菱電機(株)、研究開発職、勤続20年 |
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3. |
最終学歴および学科・専攻,取得学位 |
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理学部数学科卒、工学博士 |
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4. |
仕事の内容 |
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遮断器などの開閉装置や磁気応用の新技術、高度化開発に従事。技術担当課長。 |
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5. |
仕事のやりがい,おもしろさ |
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開閉装置と言ってもピンと来ない人が多いと思いますが、家の中で電気を使いすぎるとブレーカというもののスイッチが切れて、テレビが消えたなんて経験をしたことはありませんか?あのブレーカも開閉装置のひとつです。大学を卒業して会社に入って、最初は電磁界解析技術を勉強しながらモータなどの磁気設計や計測評価を手がけていました。コイルに電流を流して発生する磁場を利用して働く電気機器の解析設計のひとつが磁気設計ですが、磁気設計というとモータを連想する人が多いと思います。でも、開閉装置やIHクッキングヒータ、MRIなども電気を流して利用する機器であり、磁気設計を必要とする分野は本当に幅広くて、奥が深いということを、会社の上司、先輩から教えてもらいました。電気機器というのはみんなの生活に欠かせないものであり、磁気、制御、機械設計など色々な技術の結晶です。沢山の仲間と切磋琢磨して、新たな製品を生み出していける幸せを感じながら、仕事をしています。 |
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6. |
この職業についた理由 |
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小学生の頃から算数・理科が得意で、特に選択という意識もなく理工系を選択していました。高校に入ると、物理と数学のいずれかの道を選択しようと思い始め、数学の先生の影響で大学は理学部数学科を専攻しました。ただ、理論数学は私にとっては非常に難しく、応用数学へ進み、有限要素解析などを学んだのが、今の仕事に入るきっかけです。 |
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7. |
家族構成 |
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主人と中学生の息子、母と同居です。 |
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8. |
家族の理解と協力 |
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母が全面的に協力してもらえたのが、仕事を続けて来られた理由です。主人、息子はおかげで普通の共働きから比べるとかなり負担は少ないですが、それなりに手伝ってくれています。 |
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9. |
コメント |
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数学の分野から電気工学に飛び込んでしまった私は、電磁気なんて高校物理程度の知識しかなく、正直なところ続けられるだろうかと不安でした。でも、電気機器は色々な技術が組み合わさって出来上がっているせいか、男性、女性関係なく色々なことを聞き合える雰囲気がありました。女性には手を出せない重量物を扱うこともありますが、女性でないと出来ない緻密な作業もあります。何より、色々な技術をいかに効率的に組合せるか!これは仕事と家事・育児を両立していく中で自然と身に付く女性にとって非常に有利な点だと思います。電気工学って男性の仕事なんて思わずにチャレンジしてみて下さい。意外とすごく面白い分野ですよ。 |